0.夢が見た幻 ページ1
side 義勇
ーいつからだったのかさえ、記憶にない
「もしもーし、冨岡さん？」
ー気づいた時には出会っていた
「聞いてますか？」
ー夢の中に出てくる、出会った事のない少女に
「胡蝶しのぶと申します。」
ー彼女の名前は、胡蝶しのぶ
「それで私に追いつくつもりですか〜？」
ー華奢な体型に
「私って、美人なんでしょうか？」
ー美しい顔立ち
「これは、私の宝物なんです。」
ーそして、髪には一際目をひく、蝶の髪飾りがついている
「性格が分かれば、指導の仕方も分かります。」
ーそんな、天才気質な彼女は...
「そんなだから、みんなに嫌われるんですよ。」
ーかなりの毒舌で、
「勝手に単独行動しないでください。」
ー怒ると凄く怖い。だが...
「はぁ、仕方のない人ですね。取ってあげますから、こちらに来てください。」
ー面倒見がよくて、
「私の姉を、侮辱しないでください。」
ー誰よりも家族思いで、
「どんな思いでその方が待っていたのか、貴方は分かりますか？」
ー人の気持ちに寄り添える、
「私がいます。貴方は一人じゃない。」
ーとても優しくて、温かい心の持ち主だ。
「頑張ってくださいね、冨岡さん。」
ーその事が、夢で会うだけでも分かる
「そうですね。」
ーでも、たまに
「なんでもないですよ。」
ー凄く寂しそうな、悲しそうな、
「疲れが溜まっているのかもしれませんね。」
ー辛そうな顔をする時がある
「と・み・お・か・さん。」
ーどうしてそんな顔をしているのか、どうしたら心から笑ってくれるのか
「今夜は月が綺麗ですね〜。」
ーそんな事を四六時中考えてしまっている俺は、きっと…
「冨岡さん、鮭大根食べますか？」
ーいつからだったのかさえ、記憶にない
「仲良くしましょうよ〜、冨岡さん。」
ー夢が見た、幻なのかもしれない、それでも…
「冨岡義勇さん。」
ーどうしようもなく、胡蝶に惹かれている自分がいるのだ
side しのぶ
ー出会った事はないはずなのに
「胡蝶。」
ー夢に出てくる、幻の人
「冨岡義勇だ。」
ー名前は、冨岡義勇さん
「...。」
ー容姿は整っているけれど、口下手らしく無口で、
「何故怒られたんだ？」
ーその上、鈍感で天然ドジっ子、でも
「相手のことを何も知らないで悪く言うのはやめろ。」
ー正義感が強く、
「胡蝶、無理をするな。」
ー周りをよく見ていて、
「負ぶってやるから、大人しくしとけ。」
ー不覚にもキュンとしちゃうような人
「あれは確か、二年前の事...。」
ー出会った事はないはずなのに
「俺の前では、少し力を抜け。」
ー私は彼にどうしようもなく惹かれている
続く (更新停止中)
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八坂リア(プロフ) - オ/リ/ジ/ナ/ル/フ/ラ/グ/が立ってしまっているようですよ･･･！。 (2022年7月5日 19時) (
レス) id: 16d5f57960 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RM | 作成日時：2022年7月5日 17時
