堕ちていく純白 Ⅱ 【WT】 (ページ8)

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それからどうしたらいいか考えてた

考えてたんだけど、思ってもないことが起きた

Aがいじめられていた

それを知ったのはそれから数日後の出来事だった

Aに話しかけることすら出来なかった

どうしたらいいんだろう、助けなきゃ…と思ってても

どうしても体が動かなかった

しばらくしてAはさすがに休んだ、その休んだ日のこと

たまたま職員室に寄らないといけない用事があって終わらせて教室に戻っている時

教室からきんときと、きりやんが何やら揉めながら出てきた

｢……お…って…いい……！！｣

遠くから眺めていたので薄らしか聞こえなかった

きりやんがきんときに何か訴えてるようだった

｢Aのためなんだよ！！｣

｢Aの為にAを傷つけてどうするんだよ！｣

そう言ってるとは知らずに、ただの喧嘩だと思って帰った

ある日の放課後、忘れ物をしてしまったから教室に戻っていた時

｢…………｣

誰かが教室で泣いている声が聞こえた

どうしたんだろうと思っていたら

Aときんときがいた

｢きんさんが居ればいい…助けて……｣

Aが……きんときに助けを求めていた