堕ちていく純白 Ⅱ 【WT】 (ページ5)

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Denial ページ5

─────kn

｢あなたはあの子の努力を見てきたんじゃないんですか？｣

｢どんだけ認められようとして頑張っていたと思ってるんですか｣

彼女はとても努力家で素晴らしい人間なのに

お前らがクズなせいでAは……

｢頑張ってても見て見ぬふり、母親任せの父親に他人の評価が気になる母親に何言っても通じないと思いますけど｣

｢だから僕達はAを助けようと頑張って計画を立てて完全犯罪を企てました｣

あなたに俺たちを理解することなんて出来ないでしょ

『で？お説教はここまでかしら』

笑いながら抵抗している女はこういった

『あの子は私の道具でしかないのよ！Aは私の娘なんだから！当たり前でしょ？子が親に尽くすのなんて！！』

『知ってるわよ？この家を買う為に人を殺したんでしょ？』

あ〜…知っちゃってるんだ。

『完全犯罪？笑わせてくれるわ〜笑』

『何がAの為よ！』

｢お言葉ですが、その行為をしたのは約…2年前ですね。公の間に出てないです。あなたが調べたのか知りませんけど、貴方は知ってしまいましたね…｣

｢それとこれだけは言っておきます｣となかむが喋りだした

ここの家の持ち主は元々犯罪を繰り返していた罪人です

そんな人間を生かしておく意味は無いでしょう

Aのためなら殺められるし、死んだっていい

Aに嫌われたとしても俺はAを愛し続けます

Aにはこのことを知らせないので幸せな暮らしです

Aが求めてた本当の幸せで愛情です

あなたにこの気持ちは分からないでしょう

この世界にはAしか要らないので

｢あなた達は用済みです、さよなら｣

ﾊﾞﾝ…ﾊﾞﾝ！

その2人はぐったりとその場に倒れて行った

｢死体が増えちゃったね、2人目、3人目…｣

1人目は……分かるでしょ？

｢やっと終わったね｣

｢うん、やっと終わったね｣

終わったと思っていたこの計画。

幸せな日々が始まると思っていたのに

｢……きんさん、なかむ｣

俺たちが愛している彼女が、見たことの無い表情で立ち尽くしていた