ラブレターと基準 ページ34
o side
放課後帰るために下駄箱を開けると1通の手紙が落ちた。
拾って確認すると、“智先輩へ”とかいてあった。
いつもなら開けずに捨てるけど、字に見覚えがあって開封した。
『お話があるので図書室に来てください。』
仕方なく図書室に向かった。
図書室を開けると、やっぱり見覚えがある後ろ姿。
扉を開ける音で気づいたのか振り向いた。
s「あ、きた。」
ふわりと笑った。
こいつ分かっててやってやがる。
o「俺が気づかなかったらどーするんだよ。」
そしたら、意地悪にわらってた。
s「智くんなら気づいてくれると思ってたもん。」
その自信どっからわいてくるんだよ。
俺がラブレター捨てること知ってるくせに。
正直、知らない女に告白されても嬉しくない。
俺には目の前でにこにこ笑ってるこいつがいるから。
s「ドキってした?」
o「お前がいるから別にしない。」
お前が基準だから。
かわいいも、好きも、全部お前が基準だから。
s「俺って気づかなかったら来なかった?」
o「そうだな。」
だから気づかなかったらどうするんだって言ってんじゃん。
s「待ちぼうするかもしれなかったんだなぁ。」
o「いや、お前のなら気づく。」
だから別に他のやつからの告白はドキドキしない。
目の前のこいつがすきだから。
s「ふふ、そっかぁ、智くんすきだよ。」
なんか悔しくて少しだけ強引にキスしてやった。
好きだよ、なんて言ってやらねぇよ。
あざとくて、確信犯な翔くんに惚れた俺が負け。
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きち(プロフ) - 優子さん» ありがとうございます!可愛さが伝わってたなら嬉しく思います。 (2016年10月4日 8時) (レス) id: c5648bfbfe (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。翔ちゃん可愛い~ (2016年10月4日 8時) (レス) id: b8ee62cad5 (このIDを非表示/違反報告)
きち(プロフ) - 花櫻さん» はじめまして、ありがとうございます。共感していただけたなら嬉しく思います。こうだったらいいな、と思いながら書いたのですがいつの間にか少し逸れてしまいました。笑またお時間がある時にいらしてくだされば嬉しく思います! (2016年9月22日 21時) (レス) id: c5648bfbfe (このIDを非表示/違反報告)
花櫻(プロフ) - はじめまして。いつもきちさんの小説を楽しく読ませていただいてます!『未熟』の話を読んで首がもげるくらいうなずいてしまいました。本当に実際にありそうな一コマだなぁとほっこりしました(´∀`*) こんな素敵なお話をありがとうございます! (2016年9月22日 21時) (レス) id: 69bc2f5e0e (このIDを非表示/違反報告)
きち(プロフ) - atommさん» ありがとうございます!あのふたりはほんとに暖かくて陽だまりみたいだな、っと思います。リーダーはほんとは一番男前だなとつくづく感じてそれをお話にするつもりだったんですけどね…笑またお時間がある時にいらしてくだされば嬉しく思います。 (2016年9月22日 19時) (レス) id: c5648bfbfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きち | 作成日時:2016年7月25日 17時