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s「今日も相変わらず美味しい!」
o「んふふ、愛情たくさんだからね。」
本気のような、冗談のようなことを言ってみる。
それでもふわっと笑ってくれる君はやっぱりいとおしい。
s「それもあるかもね、愛が一番の隠し味。」
君はどこまでも素敵な人だね。
そんな君は、俺が想いを伝えても変わらずいてくれるだろうか。
想いに気づきながら知らないふりをしていた俺を変わらず好いてくれるだろうか。
o「最初に来た時にサービスするって言ったの覚えてる?」
s「うん、覚えてるよ。」
o「これ、サービスね。」
ことり、とティーカップを置く。
s「コーヒー?」
o「そう、コーヒー。
でも、ただのコーヒーじゃないよ。」
不思議そうにカップを持ちあげる君。
カップの下に小さな紙を忍ばせておいた。
s「I love you. How about you ?」
《好きです、あなたはどう?》
びっくりした顔の君。
ほんとに表情がコロコロ変わって面白い。
o「翔くん英語得意でしょ?」
s「何で知ってるの?」
o「昔から人を観察する力だけはあるの。
…で、返事は?」
いつも君が来るのは5時を過ぎてから。
定時であがれるって事は労働条件がしっかりしている。
だからそこそこの大手。
つまりサラリーマン。スーツを着ているところから間違いないだろう。
君の胸にささっているペンは大学の卒業記念品。
ものを大事にするタイプの君は物持ちがいい。
その大学は語学に力を入れている。
だから、君は英語ができる。
それにそこまで難しい英語じゃない。
s「…俺でよければよろしくお願いします。」
o「んふふ、よろしく。」
こうして俺の恋は実った。
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きち(プロフ) - 優子さん» ありがとうございます!可愛さが伝わってたなら嬉しく思います。 (2016年10月4日 8時) (レス) id: c5648bfbfe (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。翔ちゃん可愛い~ (2016年10月4日 8時) (レス) id: b8ee62cad5 (このIDを非表示/違反報告)
きち(プロフ) - 花櫻さん» はじめまして、ありがとうございます。共感していただけたなら嬉しく思います。こうだったらいいな、と思いながら書いたのですがいつの間にか少し逸れてしまいました。笑またお時間がある時にいらしてくだされば嬉しく思います! (2016年9月22日 21時) (レス) id: c5648bfbfe (このIDを非表示/違反報告)
花櫻(プロフ) - はじめまして。いつもきちさんの小説を楽しく読ませていただいてます!『未熟』の話を読んで首がもげるくらいうなずいてしまいました。本当に実際にありそうな一コマだなぁとほっこりしました(´∀`*) こんな素敵なお話をありがとうございます! (2016年9月22日 21時) (レス) id: 69bc2f5e0e (このIDを非表示/違反報告)
きち(プロフ) - atommさん» ありがとうございます!あのふたりはほんとに暖かくて陽だまりみたいだな、っと思います。リーダーはほんとは一番男前だなとつくづく感じてそれをお話にするつもりだったんですけどね…笑またお時間がある時にいらしてくだされば嬉しく思います。 (2016年9月22日 19時) (レス) id: c5648bfbfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きち | 作成日時:2016年7月25日 17時