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ゆっくりと歩き出したA。ふわふわと揺れる白をぼんやりと眺めていた俺に横槍が入る。
ut｢なぁなぁシャオちゃん、Aちゃんて髪伸ばして無かった？｣
sha｢っ、え？｣
本当だ。数日前現実の時間軸で会ったあいつは旦那に髪を伸ばせと言われていると、そう言っていた。
ましてや結婚式なんて思い出に残る儀式で切らせるハズはない。
まぁ俺、前の結婚式でAがどんな髪型してたのか覚えて無いんやけど。
rbr｢前んときどんな髪型やったっけ？｣
ut｢っかー！流石ロボロさん女の子の肝心なとこ見落としますねぇ！！｣
rbr｢どういう意味やそれ！｣
良かった。同じような奴がいたみたいや。
てかお前ら目立つからそんな話すんなや！
神父が開会の言葉を唱えると、次は親族の挨拶。
両家の親父さんが挨拶と紹介するんやけど、あの野郎この期に及んでまだ親面しやがるん？
賛美歌の合唱。口を開かずに手に取っていた歌詞カードに目を落とす。学校行ってた時もこんなやったなって。
ここから先は俺の知らない世界。
前の俺が逃げて見ることの出来なかった世界や。
そして、決断が迫られている。
聖書の朗読なんてどうでもいい。どうせあんま意味とか知らんし興味もない。頭の中はAのことでいっぱいだった。
俺は、どうすれば。
誓約の時間だ。
合わせられた2人の手。この世界でも、あいつの手を取るのは俺じゃない。
ut｢ちょ、シャオちゃん？何しとんの！はよ行かんと誓ってまうで！！｣
rbr｢せや、今更何を迷っとるん？ここで決めんともう、｣
sha｢…わからへんねん。｣
前の俺が見てなかった景色。手を取りあった2人。それを見たらお似合いに見えてん。
"新郎、あなたはここにいる新婦Aを、健やかなるときも病めるときも、富めるときも貧しいときも、妻として愛し、敬い、いつくしむことを誓いますか？"
rbr｢あんさん、ヒーローなんやろ。ここぞって時に決めんでどうするんや。｣
"誓います。"
ut｢僕はアドバイスなんてせんよ。ただ、後悔しない方を選んでな。｣
"新婦A、あなたはここにいる新郎を、健やかなるときも病めるときも、富めるときも貧しいときも、妻として愛し、敬い、いつくしむことを誓いますか？"
そうや、俺はヒーロー。ヒロインの危機には駆けつけたらな。危機かどうかはまだ分かってないけど、また後悔するのはもう嫌やから。
全てが吹っ切れて腰をあげた瞬間、Aの声が響き渡った。
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紗音(プロフ) - 椿さん» 泣かないでください！？読んで下さってありがとうございます！ (2020年8月17日 23時) (
レス) id: 49310bd778 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - ね"ぇ、い"ま"か"ら"な"く"よ"((号泣 (2020年8月17日 22時) (レス) id: 37e6844d54 (このIDを非表示/違反報告)
紗音(プロフ) - 桜花さん» お待たせしました…！ありがとうございます〜！！頑張って次早めに出しますね！！ (2020年6月1日 18時) (レス) id: 49310bd778 (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 紗音さん» 完結おめでとうございます〜！！めっちゃかっこよかった...！！最高でした！！次作も楽しみに待ってますね！！ (2020年6月1日 16時) (レス) id: 5ecfd5bd4f (このIDを非表示/違反報告)
紗音(プロフ) - 林檎さん» ありがとうございます…！早めに次出せるように頑張りますね！！ (2020年6月1日 10時) (レス) id: 49310bd778 (このIDを非表示/違反報告)
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