泡となり傍にいよう ページ5
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「これがデラックスメンチカツサンド・・・」
食堂で大人気の商品、デラックスメンチカツサンドを手にしたAは、植物園ですんすんと匂いを嗅いでいた。
ずっと食べてみたかったらしく、その顔は緩んでいる。
「いただきまぁす。・・・うん、美味しい」
「おい」
「んむ？」
自分以外 誰も居ないはずなのに、どこからか声が聞こえてきた。
声のした方を見ると、そこにはサバナクロー寮長、レオナ・キングスカラーが同じようにデラックスメンチカツサンドを頬張っていた。
二人は数秒 見つめ合い、二口目を口に含んだ。
「美味しいですね、これ」
「・・・お前、オクタヴィネルんとこのマーメイドだろ。なんでこんなとこにいる」
「え？ 私がここにいたら変ですか？」
「タコ野郎共はどうした」
そこでAはようやく、自分が一人であることに気がついた。
そういえば昼休みをいつも共にしている三人が誰一人としていない−−−食堂の人混みではぐれたのだ。
「まぁ、大丈夫じゃないですかね？ 午後一番は移動じゃないですし、迷いません」
「心配するところはそこじゃねぇだろ」
「そうでしょうか？」
デラックスメンチカツサンドを食べ終わったAは、ペロリと口元を舐め、「そういえば外が騒がしいですね」と辺りを見渡した。
「勘弁してくれ。俺は巻き込まれるのはごめんだぞ」
「どういう意味ですか？」
その質問の答えが返ってくるより早く、植物園の扉がそれはもう勢いよく開かれた。
「Aッ！！！」
レオナは痛む頭を抑え、もう一度「勘弁してくれ」と呟いた。
「あれ、ジェイド？ どうしてここに」
「あなたという人は！ どれだけ心配したと思っているんですか！ アズールなんてもう・・・」
「え、ええっ、なんで怒ってるの」
驚くAを強く抱き締めたジェイドは、肩越しにレオナをちらりと見やる。
「レオナさん」
「やめろ喋るなめんどくせぇ。俺のいるところにそいつが来ただけだ」
「・・・そうですか。では僕たちはこれで」
さも当然のように手と手は繋がれ、植物園を後にする。
Aは引っ張られながらも後ろを振り向き、レオナに口パクで「ば い ば い」と歯を見せて笑った。
「レオナさーん。そろそろ移動しないと・・・って、どうしたんスか？」
「いや、お騒がせ野郎だと思っただけだ」
「は？ 何の話ッスか？」
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蒼空(プロフ) - あ、バレました？？ww (2020年10月5日 0時) (
レス) id: babd69b29c (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 蒼空さん» ありがとうござ・・・ん？ あなた、もしやここに来るのは二度目ですな・・・！ (2020年10月2日 21時) (レス) id: 46b7785a4c (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - うるさん» 大変嬉しいお言葉ありがとうございます。最近ちょっと更新停滞気味だったのですが、お陰様で頑張れそうです。 (2020年10月2日 21時) (レス) id: 46b7785a4c (このIDを非表示/違反報告)
蒼空(プロフ) - あ…しゅきぃ…(語彙力皆無) (2020年10月2日 20時) (レス) id: babd69b29c (このIDを非表示/違反報告)
うる - この作品がすごく好きです。これからも楽しみにしています。 (2020年10月2日 8時) (レス) id: 73336d6f0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユナ | 作成日時：2020年9月15日 18時
