zm×em(1) ページ26
リクエスト！
奇病パロ 花吐き病
em side
ーーーー
zm「エミさん！はよ！」
「ゾムさん！おはようございます！またダクトにいたんですか？」
zm「エミさんのとここっちの方が早く来れんねん！今日も読んでくれるんやろ？」
「はい。今日はどれがいいですか？」
適当にゾムさんが引っ張り出てきた本を開く。
文字をまだ上手く読めないゾムさんによく本を読んであげる。
それが楽しみで仕方がない。
ページをめくる音だけが静かに響く。
ここには2人だけ....今だけはゾムさんを独り占めできる。
zm「はよ！」
嬉しさを噛み締めていたところゾムさんに急かされてしまった。
「すいませんwえっと....これは.....」
本の内容は「嘔吐中枢花被性疾患｣通称｢花吐き病｣と呼ばれている子の恋の話だった。
症状は「片思い」を拗らせると口から花を吐き出すようになりその花に触れると感染してしまう。
そして、治療法が見つかっていないこと。
ただし、「両思い」になると白銀の百合を出し完治するという。
私もその患者の一人。
ゾムさんに6年も片想いをしている。
我ながら呆れてしまう。
zm「じゃぁな！ありがとうエミさん！」
「はい！また！」
ズキン....
心が悲鳴をあげる。
まただ...喉が痛みだす。
チクチクと刺激される。
「っ....おぇっ....」
苦しい。気持ち悪い。
口から出された花はゾムさんの色をしていた。
窓から入った風によって入口まで運ばれた。
「それ」を取ろうとする人。ゾムさんだ。
「触るな！！！」
必死になってとめる。
ピタッと寸前で止まるゾムさんの手。
こちらに向けた眼には困惑の色が見えた。
襲ってくる吐気を我慢し笑顔を取り繕う。
「すみません！いきなり大声を出してしまって！その花には毒があるので触らないでください！ゾムさんはどうしたんですか？」
zm「.....えっと...忘れ物したから....」
瞳の色は困惑から疑いへ変わる。
ギュッと締め付けられる心。
止まらない吐気。
止めることを知らないゾムさんへの思い。
「これ....でしょうか？」
zm｢せや....ありがとう」
ゾムさんの態度が変わってしまった。
6年間の関係まで壊れてしまうのかもしれない。
その時は私も一緒に壊れてしまえばいい。
どうせ誰一人悲しまないのだから。
「よかったです....では！訓練頑張ってください！」
ーーーー
ん？あってるよね？え？あってるでしょ？
ね？(圧
続く
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マサ(プロフ) - 奈飴亜さん» そうなんですよ！少年の日の思い出っていう物語なのですが、emさんが蝶なのか青年なのかよく分からなくなってしまいました。。まぁとらえかたとしては、青年とその蝶をemさんに重ねているみたいな感じで捉えてくれると嬉しいです(？) (2020年8月8日 8時) (
レス) id: 721f7f3b6e (このIDを非表示/違反報告)
奈飴亜(プロフ) - 最後の作品てあれですよね？教科書に乗ってる小説のやつですよね！zmさんが言ってたのってその事ですよね！ちがいますか？このことが言いたかっただけです、すみません (2020年8月6日 17時) (レス) id: 969193beea (このIDを非表示/違反報告)
マサ(プロフ) - カイさん» まじで！？いやぁ上手くかけてる自信なかったから嬉しいわ！！応援ありがとう....ぜひ続編よろしくお願いします！！ (2020年4月22日 20時) (レス) id: 721f7f3b6e (このIDを非表示/違反報告)
カイ - tn×shp+ch好きかもしれん。やばい。()あ、応援してます！ (2020年4月22日 20時) (レス) id: 03dad639ea (このIDを非表示/違反報告)
マサ(プロフ) - 桜華さん» ほんまやぁぁぁぁぁぁ！！教えてくれてありがとうございます！！目ガバです。すいません....(言い訳 (2020年3月5日 17時) (レス) id: 721f7f3b6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マサ | 作成日時：2019年11月11日 19時
