【d!】短編集ぅぅ！【BL】

kn×shp(3) ページ22

kn side
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朝からずっと体調が悪い。頭がズキズキする。
今日はあの子と予定があるのに....。

不覚ながら、自分が愛していた人の記憶を失くしてしまっている。
もしかしたら街にいるのではないか、あって顔を見たら思い出せるのではないか....そう思ってしまう。

街中で出会ったあの大人しめの女性に少しだけ心が疼いた気がした。
一緒に過ごして仲良くなるうちにこの人ではないと本能が告げた。
実際指輪は持っていなかったし、名前も『s』から始まらなかった。

恋人だとしたらなぜ会いに来ないのか....もしかしたらもうこの世にいないのではないかと考えてしまう。でも、誰かがどこかで「見つけて」と叫ぶからそれに応えたいのだ。

ut「シッマ！朝飯！遅刻遅刻！」
「はっ！やっべ....」
いつの間にかこんな時間になっていた。
またトントンに粛清される。

ut「なぁ....シッマ....その指輪の相手まだ探すん？もう見つからないんちゃうか？」
「まぁな。俺も記憶戻らんし見つけられる確率はほぼゼロ....。でも、絶対に見つけんと行けない気がして....」
ut「そっ.....まぁ、応援だけしとくわ」
「応援だけかい！wでも、ありがとうな....」


この後2人ともトントンに粛清された。

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