きみわずらい【日プ2】

練習所に定点カメラを置いてみた ページ8

【田島Side】






ん、定点カメラ…？

面白そう、Aちゃんと映りたい。



周りを見渡すと廊下の奥側に
丁度タイミングよく彼女の姿が見えた。




将吾「Aちゃ〜ん！！」

A「…ん、あ！将吾くん！」

将吾「ちょっとこっちきて！」




手招きをすると

ちょこまか小走りで近づいてきた。


小動物みたい、可愛い。



Aちゃんは人見知りだなって思ったけど、

沢山話しかければ心は開いてくれそうで良かった。


韓国語喋れる最強の共通の話題があったのもいいかも。




A「どしたの？」

将吾「これ一緒に映ろ？」

A「合宿中のここだけの話…？」

将吾「んー、なんだろ！」




ちょっと考えた後に、

カメラに向かってAちゃんが手を挙げた。




A「はいっ、将吾くんはめちゃくちゃ優しいです！」


将吾「！？俺？」




わあ、いきなり自分の事言われたからびっくりした。

まさか自分の事言われるとは思わなかった。




A「今日もダンス教えて貰った時も
わかるまで何度も丁寧に教えてくれました！
将吾くんありがとうっ」


将吾「！全然！いいよ！笑」




恥ずかしすぎて笑って誤魔化した。



将吾「Aちゃんはすごい努力家でとりあえず可愛いです！」


A「へへっ、照れるな〜！…あ！」




彼女が声を上げた先を見ると、

…柾哉くんが俺たちに気づいて近づいてきた。




柾哉「俺も入れて〜！」


A「柾哉くん、なんかある？ここだけの話」


柾哉「ん〜、」




……2人きりが良かったけど、

まあしょうがないか。


そういう時間はこれからたくさん作ればいいしね。




柾哉「Aは俺にめっちゃ懐いてます笑」


A「待って恥ずかしい！」


柾哉「毎日柾哉くんダンス教えて〜って来ます笑
帰りも一緒の事多いしね」


将吾「俺にも懐いてるよね？Aちゃん」


A「ん〜〜…どっちにも懐いてます！」





ちょっと困らせちゃった。


柾哉くんやるなあ。



早くAちゃんと同じグループになって、

もっともっと仲良くなりたいな。









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