きみわずらい【日プ2】

知らない世界 ページ4

【木村Side】






A「柾哉くん！」


柾哉「ん？どしたの？」


A「さっきのダンスの振りでわかんない所あって、
教えて欲しいっ」


柾哉「いいよ、どこ？」





それからレッスンを重ねていくうちに、

段々と距離が縮められていけてるのが分かった。


結構これ心開かれてるんじゃないか？



まだ出会って2日だけど、
一緒にいる時間が長くて、

かなり早いペースで仲良くなれてる気がする。





A「ありがとう、ここは頑張んなきゃなあ」


柾哉「頑張る前に休憩！お昼いこ？」


A「うん！」





2人でレッスン室を出た。

最近ずっと一緒にいる。


Aちゃんを誰にも取られたくない。

ずっと繋いでおきたい。




A「あ！」

柾哉「…？」




二人で歩いてると、
前を向いてあんまり聞いた事ない大きな声を出し、

一目散に走って行った。


目で追うと、…まあ納得。





A「柚夏ちゃんー！！」




花田さんを見つけハグしに行ったAちゃんは

まるで飼い主を見つけた子犬のよう。



A「私柚夏ちゃんいなきゃ生きていけない…！」

柚夏「今生きてるじゃん！」

A「そういうことじゃなくて、寂しいの」

柚夏「Aクラスで待ってるから」




……前言撤回。

俺まだこんなに心開かれてないな。


もっと頑張らないと。




蓮汰「ああ！Aちゃん！ですよね？」

A「は、はい…？」

蓮汰「僕達も韓国いたんです！」

A「え、ほんと？」





花田さんの所にいた蓮汰とたじも

Aちゃんの所へと集まる。





蓮汰「僕西島蓮汰って言います！」


将吾「타지 쇼고입니다. 잘 부탁해!」


A「すごい！ペラペラだ！花村Aです、
저야말로 잘 부탁드립니다〜」


蓮汰「나도 한국어로 자기 소개하면 좋았다...」







握手を交わす3人。

もやっと胸がザワザワする。


何言ってるのか全然分からない。

3人の世界って感じ。









.

ごめんなさい、俺のです→←初めまして

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す