93 ページ43
.
そんな私の不安をよそに白木さんは一人でも黙々と作業を続けていて、その手際の良さに驚く。
ピリッと張り詰めた空気の中では春乃とお喋りする事が出来なくて、私もひたすら作業を続けた。
「そろそろ終わりにしよ。」
白木さんの声でハッとして時計を見ると、かなり集中していた事に気づいた。
道具類を簡単にまとめて三人で教室を出たけど、白木さんは私達よりも先に行ってしまった。
「白木さんってさ、すごい話しかけにくいよね。」
「うん、私なんて嫌われてるから余計に。」
背伸びをしながら、昇降口まで向かう。
「親が迎えに来てくれるから春乃も送ってくよ。」
「いいの?」
電車で帰るのが億劫で、事前に親に連絡して迎えをお願いしていたのだった。
「危ないからそうして!」
「ありがとう!」
そんなやり取りをしているとーー
「ちょっ!!!離してよ!!痛いんだけど!!!」
昇降口から白木さんの只事ではなさそうな声が聞こえてきて、春乃と慌てて様子を見に向かった。
辿り着くと、目の前には男の人に髪の毛を引っ張られている白木さんの姿があって。
ドラマとかのシーンでは見た事はあっても、いざ現実に目の前にすると驚きで立ち尽くしてしまう。
.
58人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユキ(プロフ) - おにぎりさん» 返信遅くなってすみません😭 ダイヤのAにハマっていまして、語れる人がいないので是非ボードで♢Aのこと語りませんか?いやでしたらスルーして頂いて大丈夫です‼︎ (2022年8月20日 18時) (レス) id: 390c1a0e26 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり(プロフ) - ユキさん» コメントありがとうございます! そう言っていただけて嬉しいです! 沢村も御幸も魅力的でとっても素敵ですよね! ありがとうございます、 頑張ります! (2022年7月28日 22時) (レス) id: 22e4c314bb (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 初めまして!!最近♢が好きになったものです! 推しは沢村と御幸なんですが、東条がメインの小説初めてなので読んでたらすごく面白くて…!これからも応援してます!頑張ってください!! (2022年7月28日 21時) (レス) @page17 id: 390c1a0e26 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おにぎり | 作成日時:2022年7月16日 12時