61 ページ11
.
莉子と話を終え部屋に戻ると金丸君の姿が見えなくて、おまけに沢村君は机に伏せたまま動かないし。
「…沢村君?」
声を掛けても微動だにせず、スヤスヤと寝息が聞こえてくるのに気づいて息を潜めた。
練習で疲れてるのに勉強も頑張らないといけないんだもん、大変だよね…
バックに入っていた未使用のジャージを取り出し沢村君にかけた後、勉強を再開する。
それから間もなく部屋の扉が開いて、ジュースを抱えた金丸君が部屋に入ってきた。
「何こいつ、寝てんの?」
「うん、私が部屋に来た時にはもう寝てたよ。」
怒っているのか、チッと舌打ちはしたものの無理に起こそうとする様子は見られない。
「ったく。ほら、好きなの選べよ。」
「いいの?…じゃあこれ。あっお金払います!」
「別にいらねえよ。」
勉強も教えてもらってるのに、ジュースも奢ってもらうなんてって思うけど…
金丸君にこれ以上しつこく言っても逆に怒らせてしまいそうで、お礼を言って頭を下げる。
「さっきの問題できたのか?」
「うん、一応。合ってるかな…?」
ノートを見てもらってる間に、金丸君に貰ったジュースを一口飲んでドキドキしながら反応を窺う。
…間違ってたらまた雷落ちてきそう。
.
58人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユキ(プロフ) - おにぎりさん» 返信遅くなってすみません😭 ダイヤのAにハマっていまして、語れる人がいないので是非ボードで♢Aのこと語りませんか?いやでしたらスルーして頂いて大丈夫です‼︎ (2022年8月20日 18時) (レス) id: 390c1a0e26 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり(プロフ) - ユキさん» コメントありがとうございます! そう言っていただけて嬉しいです! 沢村も御幸も魅力的でとっても素敵ですよね! ありがとうございます、 頑張ります! (2022年7月28日 22時) (レス) id: 22e4c314bb (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 初めまして!!最近♢が好きになったものです! 推しは沢村と御幸なんですが、東条がメインの小説初めてなので読んでたらすごく面白くて…!これからも応援してます!頑張ってください!! (2022年7月28日 21時) (レス) @page17 id: 390c1a0e26 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おにぎり | 作成日時:2022年7月16日 12時