いつも通り ページ39
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茅ヶ崎くんがいなくても私はいつも通り業務をこなす
「Aさん、ここ数字違う」
そう、いつも通りこなすだけ
「市谷さん、計算違うよ」
いつも…通り……
「コピー枚数間違えた…」
「何枚しちゃったの？」
「…700」
「本当何枚する予定だったの？」
「…7枚」
……………………いつも通り、とは
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「…むり……からい…」
「珍しい、Aさん辛いの苦手なんじゃなかったっけ」
社食にて
お昼ご飯、間違えて注文した
【今日限定！激辛マックスカレーうどん！】
を半泣きになりながら食べていると卯木先輩がやってきた
相席いい？
と聞かれ
辛さに喉をやられていた私は高速で頷く
卯木先輩のトレーには私と同じ今日限定のカレーうどん
それに卯木先輩持参のスパイスを大量にかけていく
「…間違えて…買っちゃったんです……、限定って…文字に…つられて…」
「珍しい、Aさんでもそんなミスするんだ」
「私も…驚いています…からい……」
水を大量に飲む
お昼休み終わるまでに食べ終えるかな、これ
「茅ヶ崎がいない仕事はどう？」
カレーうどんをひと口食べ、卯木先輩は聞いてくる
「特に、変わりはありません」
「ほんと？ミス連発してるって聞いたけど」
「えっ、誰からですか」
「Aさんとこの部長」
なんでも、卯木先輩
社食に向かっている最中、部長に会ったらしくその時に少し話したそうだ
部長は、私と卯木先輩が知り合いだと言うことを知っている
「部長、心配してたよ。普段しないようなミスばっかりしてるからって」
「…そんなこと…いちいち話さなくてもいいのに…！」
「どうせ、茅ヶ崎のこと考えてたんでしょ」
図星すぎて怖い
この人、なんでもお見通しって感じだから嘘とかできない
「…否定は…できません……！」
「そんなに気になるならLIME送ればいいのに」
「…忙しくないですかね」
「AさんからのLIMEなら喜ぶと思うけど」
「えっ、なんでですか？？」
「それは自分で考えたら？じゃ、俺はもう行くよ」
ごちそうさま
と言って立ち上がる
もう行くのか？と思って、何となく時計を確認するとお昼休みが終わる5分前
「嘘！？もうこんな時間！？」
うどんはまだ残っている
「急いで食べて、喉つまらせないようにね」
そう忠告しながら卯木先輩はトレーを返しに返却口に向かった
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作者名：菜の花 | 作成日時：2020年5月22日 23時
