友達【茅ヶ崎至】 (ページ37)

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通話は切れたページ37

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時刻は22時

「そろそろゲーム終わった方がよくない？茅ヶ崎くん、明日早いでしょ」

『そうだな。そろそろ寝るか…頭痛ぶり返してきたし……』

「え、大丈夫？？」

『んー多分。寝れば治るはず』

『ここ最近は、帰ってきて夕飯食べたらずっと稽古と自主練だったからな』

伸びをする茅ヶ崎くんの声が聞こえる

「明日、何時頃会社戻れるの？」

『5時くらい？』

「丸一日会社いないんだね」

ゲームを切り、パソコンのホーム画面を表示させるために動かしていた指が自然と止まる

『え、何？寂しいの？』

パソコンを操作するキー音が聞こえなくなったことに気付いた茅ヶ崎くんか面白半分で聞いてくる

「んー、別にー？」

寂しいとかはない

でも、彼がいない職場は

ちょっとだけ

つまんないなぁ

とか、思ったりする自分もいる

「お土産楽しみにしてるよ」

『激辛スナック買ってくるわ』

「卯木先輩は喜ぶと思うけど甘党の私にとっては地獄でしかないからね！？」

『へぇ、買ってきてくれるのか、茅ヶ崎』

『先輩、辛いもの買って帰ってきても辛くないって言いながら食べるんで面白くないです』

「お土産に面白さもなにもないでしょ」

『普通の土産買ってくるよりましじゃね？』

「意味わかんないから！」

茅ヶ崎くんの笑い声が私のイヤホンを通して聞こえてくる

こうやって、何気ない話で笑い合えるこの時間が1番好き

でも、やっぱり、いつもより元気がない気がする

頭痛、大丈夫かな…

「出張から帰ってきて、茅ヶ崎くんの頭痛が治り次第またゲームしようね」

『もち。今度は万里も誘って4人で。いいですよね？先輩』

『少しだけならな』

「ありがとうございます！！」

じゃ、今日はこれで解散～

という茅ヶ崎くんの合図で、通話は切れた

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