友達【茅ヶ崎至】 (ページ33)

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何してるんだページ33

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そこにいたのは

「卯木…先輩…」

「…先輩か」

訝しげな視線をこちらに向ける卯木先輩

私と茅ヶ崎くんは安堵の息を漏らす

「話しかけられた時、心臓止まるかと思いました…」

「卯木先輩でよかったぁ…」

「お前ら何してるんだ…」

俺じゃなかったらどうするつもりだったの？

と呆れた声で尋ねてくる卯木先輩に今までの経緯を説明する

「＿＿＿という感じです」

「そんなことする暇あったら仕事しろ」

「「…すみませんでした」」

ったく…

と言いながら傍に置いてある私達が運んでいた荷物を持ち上げる

全体の半分くらいの量を軽々と持っているにも関わらず普段通りの表情

半分でも十分重いのに…

「これ、資料室までだいいんだな？」

「先輩の手を借りる訳には…！」

「俺が居ますし大丈夫ですよ」

「こいつ、いていないようなもんだろ」

「辛辣」

ショックを受ける茅ヶ崎くんを横目にスタスタと先を行く

私は慌てて荷物を持って後を追う

その後ろを残りの荷物を持った茅ヶ崎くんが着いてくる

「ありがとうございます…！すみません…」

「ありがとうございます、先輩。そういえばなんで先輩ここにいたんですか？先輩の部署、1階上ですよね」

「あぁ、茅ヶ崎に用があった」

「俺ですか？」

「要件は後で話す。それより、いまはこの資料が先だ」

先を行く卯木先輩を追って、私も資料室へと向かって行った

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茅ヶ崎くんと卯木先輩は話があるということで、私だけ先に部署に戻る

自分のデスクに座り、視界に入った窓に目をやる

外はまだ朝の10時だというのに雨雲が広がっていて暗い

「…ひと雨来そうだな」

傘、持ってきてないや

そんなことをぼんやりと考えながら私はパソコン作業を開始した

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外は雨は降らず暗いまま

「…最悪だ」

お昼を買うため、財布を持って社食に向かおうと思い、カバンの中を漁る

が、財布がない

「おかしいな…」

いくら探しても財布は見当たらず今日はお昼抜きだなと覚悟していた時

「A、昼行こ」

背後から茅ヶ崎くんが声をかけてくる

「あーーー、ごめん、私ちょっと課長に呼ばれてるから…お昼は食べれないや…」

財布を忘れたこと、何となく言いずらくて嘘をつく

「んー、わかった」

それ以上の会話はなく、彼は社食に向かった

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