友達【茅ヶ崎至】 (ページ4)

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まだ食べるの？ページ4

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ありがとうございました～

という定員さんの声を聞きながら私たちはお店を出る

うしろで

「あの人かっこよかったね…！」

という声が聞こえたので

それなです。とても分かります。

と心の中で返しておく

「A、コンビニ行こ、はよはよ」

「分かってるよ、魔法のカードね」

お店を出る前に私は1度、御手洗に向かった

その時に茅ヶ崎くんがお金を払ってくれてたらしい

こういうことサラッとできるから茅ヶ崎くんはほんとにかっこいいと思う

パフェ、私が無理やり誘ったのに

「パフェのお金、返すよ」

「いらない、その代わり魔法のカードプラス1000円」

前言撤回

茅ヶ崎くんは茅ヶ崎くんでした

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コンビニに入る

私は魔法のカードを手に取ったあと、スイーツの並ぶ棚に向かう

「…まだ食べるの？」

「うん、あ、茅ヶ崎くんも食べる？」

「いらない」

私、甘いものがないと生きていけないの

どれにしようか悩んでたら茅ヶ崎くんが

「あ、これ美味いって劇団のやつが言ってた」

と言って、クレープを指さす

これは食べたことないやつだ

と思って私は残り1つのそれを取ろうとする

すると茅ヶ崎くんがヒョイッとそれを手に取ってレジに向かう

え、待って、私今それ取ろうとしたんだけど

おすすめしといて横取りってあり…？

お金を払う彼の背中を呆然と眺める

やがて、会計を終えた彼がレジ袋を持ってやってくる

「はい」

「え？」

「だから、これ、食べたかったんでしょ？」

「茅ヶ崎くんが食べたいから買ったんじゃないの？」

「Aが買おうとしてたから買ったんだけど」

「…魔法のカードまたプラスさせる気？」

「なわけ、いいから、黙って受けとって」

ほら、と言って私の目の前に袋を差し出してくる

「…ありがと」

私はペコッと頭を下げそれをありがたく受け取る

「…私もレジ行ってくるから、先外で待ってて」

「りょーかい」

茅ヶ崎くんが出口に向かう

その背中を視線でおったあと、レジに向かった

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