友達【茅ヶ崎至】 (ページ18)

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1人くらいページ18

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幸くんと万里くんのファッション講座と莇くんのメイク講座を終え、今現在私は実際に服を着て、メイクをしています

「…これ、ホント私？」

「それ以外に誰がいんだよ」

「…いや、あの、凄いね……」

「だから覚悟してろって言っただろ？」

「…うん…なんか、凄いしか言えんや…」

「当日も今と同じ服装とメイクで来いよ」

「…同じように、できるかな」

「無理だったら聞いてくれたらいいから」

今私は鏡の前で全身をみている

今までファッションとメイクに興味がなかった自分を殴りたい

それくらい、今、自分は見違えている

人って、こんなに変わるんだ

「つーわけで、LIME交換な」

「スマホ出して」

正面だけじゃなくて横や後ろ姿を鏡で見てたから、3人の声が届いてなくて

「聞いてるか？」

万里くんが私の頭をポンっとするまで気付かなかった

「わっ、ご、ごめん、きいてなかった…」

「だろーと思ったわ、スマホ出して。LIME交換」

慌ててスマホを鞄から取り出す

LIME画面を広げて、3人の連絡先と交換する

それと同時に時刻も確認する

18:00

「えっ、もう6時？！」

「はやいな」

「そろそろ帰らないと迷惑だよね、ごめん。すぐ帰る用意するから」

このまま帰ればいいかなと思って、出かける時に着ていた服を鞄に入れようとする

「夜ご飯、食べて帰れば？」

片付けをする私の背後から幸くんが声をかける

思わず振り返って、え？と聞き返してしまう

「遅くなったのは俺らが張り切りすぎたってのもあるし」

「莇の言う通りだな、それに1人くらい増えても変わんねぇだろ」

2人も幸くんに同意する

私が、「でも…」と渋っていると

コンコン

と、扉が不意にノックされた

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