友達【茅ヶ崎至】 (ページ17)

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方向音痴ページ17

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幸くんの部屋に入ると天馬くんが自分の机の上で台本広げていた

「ドラマの台本？」

「あぁ、次のドラマだ。まだ発表されてないやつだからあんま中は見ないようにしてくれ」

なるほど

談話室だと皆いるから部屋で台本確認してたんだね

さすが、有名俳優だ

「有名人気取り」

「あぁ！？」

「ポンコツのことは忘れてオレ達も始めよ」

「忘れてってなんだよ！！」

「そのままの意味だけど？」

この2人ほんと仲良いよな～

微笑ましい

「…A、何笑ってんの？」

「いやぁ、2人とも仲良いなって思って」

「「仲良くない！！」」

「ほら！そういうとこ！！」

息ぴったりだ

「お前のせいで集中切れたじゃねーか！」

「ポンコツの集中力が無いだけじゃない？」

「お前な…」

はぁ、と大きなため息をついて立ち上がる天馬くん

そのまま扉に向かって歩いていく

「部屋出てくならネオヤンキーと莇呼んできて」

「はぁ！？なんで俺が！」

「よろしく～」

何か言いたそうな顔をする天馬くん

でもそれを堪えて、少し乱暴に扉を開けて部屋を出ていく

「…大丈夫かな？」

「大丈夫、いつものこと」

本当かなぁ

と不安がってたら、しばらくして

「準備できたって？」

「メイク道具一通り持ってきた」

万里くんと莇くんが入ってきた

天馬くん、ちゃんと呼んでくれたんだ

「じゃ、早速始めるか」

万里くんの合図で、幸くんと莇くんが一斉に動き出した

…あれ、でもそういえば天馬くんって方向音痴だよね

ちゃんと、2人の部屋行けたんだ

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その頃の天馬

行きは何とかなった有名俳優皇天馬

万里と莇、それぞれの部屋を出た直後

「…談話室ってどっちだ？」

案の定、迷ってました

この後、部屋に戻ってきた十座によって、天馬は無事、談話室に戻れました

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