イナイレでヤバイ奴 (ページ36)

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昨日は水神矢の家に行けてよかったな。でも、今日もまた俺は一星の命令に従わなきゃならねえ。

灰崎「あれ･･･ない！」

おかしい。今日の朝確かに首輪を鞄の中に入れたはずなのに入ってねえ！

今日は一星にこれを使うよう命令されてたのに･･･まさか家に置いてきたのか･･･でも、とにかくいじめはやらねえとやべぇな。

一星「･･･」

一星が俺を睨んでる。今すぐ行えってことかよ。こうなったらやるしかねえか。今使えそうなもんは･･･ペンチだけ･･･

灰崎「おら！一星！」

一星「ﾋｯ･･･は、はい･･･」

灰崎「名前呼んだだけで泣きそうになってんじゃねえよ！ムカつく顔しやがって！」

一星「ご、ごめんなさい･･･」

ヒロト「お前、今日は何するんだ？」

灰崎「そうだな、取り敢えず今日はこいつの爪を何枚か剥ごうと思う。」

タツヤ「えっ･･･」

さすがに皆の視線が一気に俺に集まった。俺の言葉を聞いて青ざめてる奴も居る。

一番問題なのは明日人が止めにくることだが･･･あれ？あいつが居ない･･･トイレにでも行ってんのか？

灰崎「さぁ、覚悟しろよ一星！」

一星「やだ･･･やめて･･･」

灰崎「誰がやめるかよ。」

俺は一星の爪を一枚剥いだ。すげぇ嫌な感触だが、首輪が無いこの状態ではこれをするしかねえ。

一星「あ゛ぁ゛っ！嫌だよ･･･いだい！」

灰崎「泣いてんじゃねえよ糞が！」

杏奈「ね、ねぇ･･･さすがにこれは･･･」

灰崎「何か文句あんのか？」

杏奈「い、いえ！」

それにしても、こいつの演技力は普通じゃない。本当は喜んでるはずなのに何で普通に泣けるんだよ。何であんな顔ができるんだよ。それのせいで俺は･･･すごい罪悪感が生まれるんだ。

灰崎「これ以上矢って先生にばれるわけにもいかねえな。これぐらいにしてやるよ。」

一星「は･･･はい･･･」