イナイレでヤバイ奴 (ページ21)

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休み時間。転校生のせいで教室がかなり騒がしい。

神門「ねえねえ！野坂君ってどこから来たの？」

のりか「お父さんはどんな仕事してるの？」

つくし「なんでこの学校を選んだんですか？」

野坂「･･･」

ヒロト「おい、お前ら。野坂が困ってるだろ。」

まぁ、いい。あんな奴一人増えたぐらいで何も変わりはしないだろ。

それより、そろそろ始めた方が良さそうだよな。

灰崎「はい。皆アンケートだ。」

タツヤ「おっ、久しぶりだな！」

神門「まただ。野坂君も投票してね！」

灰崎「豚のくせに服を着ているのはおかしいと思う人？」

つくし「それはおかしいですよね。」

剛陣「あぁ。それはおかしいぜ。」

氷浦「豚なら服を脱いで生活するべきだよな。」

高志「そうでゴスね。」

いつものように皆が手を挙げていく。しかし、転校生だけは手を挙げない。

のりか「ほ、ほら野坂君！豚が服を着ているのはおかしいでしょ。」

クラスメイトが説得しても全然手を挙げる気配がねえ。これはもう俺が分からせるしかないな。

灰崎「おいお前、豚が服着てるのをおかしいと思わねえのかよ？」

神門「野坂君！」

灰崎「投票しねえとどうなるカッ！！」

いきなり腹に激痛が走ったと思ったら、野坂が俺の腹を殴っていた。

灰崎「うﾞあﾞ･･･てめぇ･･･」

野坂「やめてくれないかな？そういうの。」

こいつは俺が思っていた以上に強かった。正直力で勝てる気がしねえ。

野坂「一星君。大丈夫？」

一星「は、はい･･･」

まずい！俺のいじめが失敗する！そしたらまたあんな痛い目に！

野坂「良かった。なら僕がやれるね。」

一星「えっ･･･やっ！」

灰崎「お前･･･何やって･･･」

いきなり野坂が一星のワイシャツを破り始めた。やばい思考が追い付かねえ。

野坂「こういうのはさ、僕の仕事だからその仕事を取らないで貰えないかな？」

なんなんだよこいつは！想定外の行動過ぎる。こっちは命をかけてやってんだから邪魔するのは許さねえ。