イナイレでヤバイ奴 (ページ18)

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灰崎side

やっと大人しくなったか･･･とにかく早く始めないと一星の機嫌が悪くなる！明日人、お願いだからそこでじっとしていろよ。
　
灰崎「じゃあ、まず一枚目。」

一星「嫌･･･だ･･･」

こいつには色々されてきてんだ。さっきだって爪を剥がれたばっかりだよな。仕返しと思えばこんなもん。さすがの一星でも爪を剥がされて平気でいられる訳がねえよな。

灰崎「あ･･･あれ･･･」

明日人「灰･･･崎･･･？」

何故俺の手は震えているんだ･･･やらないと俺がやられるんだぞ！どうして動かねえんだ･･･そういえば俺は一星にを肉体的に傷つけた事が無かった。こんなのことあっさり出来るのは一星ぐらいなのか･･･

灰崎「これは･･･無理です･･･」

俺は明日人に聞こえないよう、一星だけに聞こえる小声で言った。

一星「やれ。」

一星も俺にしか聞こえない声で、すごい威圧で鋭く俺を睨んだ。

この目を見れば俺は何も逆らうことができねぇ･･･俺はこの世の誰よりもこいつが嫌いでこいつが怖い。

灰崎「おらよおおおおおお！！」

俺は力いっぱいペンチで一星の爪を抜いた。その瞬間、指からは血が溢れた。

どうだ一星！少しは俺の気持ちが分かったか？相当痛いはずだよな！

明日人「ああ･･･一星･･･」

灰崎「えっ･･･」

俺には確かに見えた。一星の爪を剥いだ瞬間、一星は一瞬笑っていた。

一星「あﾞあﾞっ！･･･いだ･･･いよ･･･」

さっきは笑ったくせに今は涙を流している。なんなんだよこの演技力は･･･やっぱりこいつは狂ってやがる！

その後、俺と明日人は別々の道で帰った。