イナイレでヤバイ奴

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稲森side

このクラスは普通じゃない。

一星「うﾞぅﾞ･･･」

一星は今、椅子に縄で縛られていて身動きが取れない状態になっている。きっと昨日の放課後からあの状態だったんだ。

タツヤ「うわっ･･･悲惨だな･･･」

ヒロト「昨日の放課後からずっとこのままだったのかよ。」

でも、クラスメイトの誰一人として一星を助けようとはしない。

一星「み･･･水を･･･誰か水をください･･･喉がからからなんです･･･」

神門「嫌に決まっているでしょ！」

士郎「そんなことしたら僕らが･･･」

一星を助ければ、きっと自分に被害が回ってくる。だから、その恐怖で助けることが出来ない。

そして俺もその卑怯な人達の一人だ。

灰崎「おはよう。」

水神矢「お、おはよう灰崎･･･」

この灰崎という男が一星をいじめている。

一星「あ、あの･･･」

灰崎「なに苦しそうにしてんだよ！」

灰崎は一星の事を鋭く睨むと一星の顔面を思いっきり蹴った。

その衝撃で椅子と一緒に一星が倒れる。

一星「申し訳･･･ありません･･･」

一星の目からは涙が流れ、その涙が床に溜まっていく。

その涙を止めてやりたい。でも俺の体は全く動かない。

灰崎「はい、皆アンケートだ。」

あっ、駄目だ！そのアンケートをやったら駄目なんだ！

灰崎「汚い家畜はゴミを食べるべきだと思う人は挙手しろ。」

一星「えっ･･･いや･･･あの･･･」

慌てる一星に構わず皆はあっさり手を挙げていく。

氷浦「そりゃな。」

のりか「食べるべきよね･･･」

明日人「ｸｯ･･･」

俺も手を挙げる。仕方がないよな･･･だって相手が悪すぎるんだ･･･俺らはなんて薄情者なんだ。

灰崎「全会一致だな？」