祝福できる程私は綺麗な心をしてないんだ【志麻】

幼馴染の変化-4- ページ6

(坂田side.)

ある日

俺はA迎えにいく為、美術室へと向かっていた


美術室に着いた俺は勢い良く扉を開けた


坂「おーい！！A！帰るぞー！！」


あれ…誰もいない……？


俺は夕陽が差し込む教室を見渡した

すると、Aじゃない、小柄な生徒が1人



？「あ……A先輩ならさっき、職員室に行くって仰ってましたよ…？」


振り向きながらこちらを見る彼女は


夕陽に照らされてて、逆光の所為なのか


天使が舞い降りたんじゃないかって思うくらい綺麗だった



俺は一瞬時が止まったかと思ってしまうほど彼女に見惚れていた



坂「あり、がとう……」

上手く言葉が出なかった


いえいえ と照れながら笑う彼女を見て


もっと話したいと思った


彼女のことを色々知りたいと思った


気づけば俺は彼女の目の前に立っていて

坂「何年生？」

なんて、変なことを聞いていた

身長的に一年生だろう

？「１年です。１年６組。」


坂「な、名前は？」


？「星宮 百花です！先輩の名前はなんですか？」


坂「俺は、坂田です。坂田 悠真」


俺が名前を言ったあと、暫く沈黙が続いた

でもその沈黙を星宮さんが破ってくれた


星「坂田先輩は、A先輩と付き合ってるんですか…？」


坂田先輩 そのワードを聞いて、俺の鼓動は一層早くなる


坂「つ、付き合っとらんよ！ただの幼馴染や！！」


星「そうなんですか！仲が良さそうで、羨ましいです！！」


無邪気な笑顔、透き通るほど綺麗な声


顔が赤くなっているのが自分でも分かる


心臓が可笑しくなっている







＿＿＿＿＿＿＿これが、恋なのかな。

もう一方の幼馴染→←幼馴染の変化-3-

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す