嘘つきは【和牛川西】 ページ48
『ごめんね、私、他に好きな人出来た』
これはほんの出来心だった。
今日はエイプリルフールだし、いつも漫才ばっかり優先させる賢志郎さんにドッキリというか仕返しというか、やってみたかったのだ。
まあ、漫才してるのも大大大好きなんだけどね！
そろそろ仕事が終わる頃だろうなーって時にラインしたのも作戦。
そうすれば家に早く来てくれるかなーって！
すると早速ドアの開く音がした。
いつもの癖で｢おかえりなさい！｣って言いそうになるけどぐっと堪えて演技に入る。
これでも演劇部だったから、演技は上手いはず！
｢はぁはぁっ、A、あれ、どういうこと…？｣
息切れしている賢志郎さん。
相当急いでくれたんだろうなぁ…。
って、違う違う。
｢…どういうことも何も、そのまんまだよ、｣
｢…好きな人、出来たん、？｣
｢…賢志郎さんが構ってくれない時とか、ケンカしちゃった時に相談乗ってくれて｣
そんな人いないけど、そう言えば賢志郎さんは何も言わなくなる。
やってるこっちも傷ついてきた…。
｢…構ってやれんくてごめん、優しなくてごめん。
Aが俺の事好きやなくても、俺はAが好きや。ずっと。
…やから、待ってる｣
賢志郎さんはすっかり重くなってしまって、2人背中合わせで座っている状態。
めっちゃ別れる雰囲気。
え、今ネタばらしして大丈夫かな。
でもこのままだとあれだよね、私が出てかないといけない雰囲気だから、絶対ネタばらししなきゃじゃん。
｢け、賢志郎さん｣
｢何や、｣
｢私の好きな人、聞いてくれる？｣
折角だから愛を伝えてみよう。
｢……｣
｢えっとね、優しくて、笑顔が素敵で、お酒が好きで面白くて、たまに可愛かったりして、おじさんなんだけどね笑
それと、かっこいいから女の子に人気。いいことなんだけど、やっぱり妬いちゃうんだ…笑
でもめちゃくちゃ好きなんだ。いくら女の子が寄ってきても今隣にいるのは私だし！って。
あ、あとその人はね？｢もうええわぁ！｣が独特なの笑
そこも大好きなんだよ、賢志郎さぁぁあん！｣
言い出したら愛が止まらなくて、最後にはくるっと回って賢志郎さんに抱きついた。
いわゆるバックハグ。
｢…は？え、な、なん？｣
賢志郎さんは思考が追いついていないらしい。
賢志郎さんに勝った気がして、ドヤりながら趣旨を伝えた。
｢どう？私に負けた気持ちは！｣
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みるく。(プロフ) - ますみさん» 了解です！ (2020年3月25日 21時) (
レス) id: f7dc3fba37 (このIDを非表示/違反報告)
ますみ(プロフ) - 一緒で構いませんよ。楽しみにしてます。 (2020年3月25日 18時) (レス) id: de19f339a3 (このIDを非表示/違反報告)
みるく。(プロフ) - ますみさん» すみません、前の和牛さんのとは別のお話ということでよろしいでしょうか…？ (2020年3月25日 17時) (レス) id: f7dc3fba37 (このIDを非表示/違反報告)
みるく。(プロフ) - ますみさん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません！了解致しました、もうしばらくお待ち下さい (2020年3月25日 17時) (レス) id: f7dc3fba37 (このIDを非表示/違反報告)
ますみ(プロフ) - リクエストなんですけど和牛の水田さんで書いてもらえないでしょうか？シチュエーションはマネージャーという形でよろしくお願いします。 (2020年3月19日 22時) (レス) id: de19f339a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるく。 | 作成日時：2020年1月18日 23時
