・ ページ48
【マジ寝たいんだけど】
《耐久1時間》
【無理寝る】
《お前が夜勤の時付き合ってやるからさ♡》
【やんねぇよ】
そんなこんなで始まったなりすましは出だしは順調なようで出水からは粗雑なメッセージばかり返ってくる
普段こんな文は見れないから大変貴重
《つか明後日席替えだってよ》
【へぇ】
《興味ねぇなww》
【だってAいねぇじゃん。正直誰が隣でも変わんなくね？】
おっと、
おっとーーー？
『この人なに言ってんの』
米「いやこれは普段からw」
普段から？
普段から私の名前出してんの？
え、人にバレるとか抵抗無かったの？
と言うか適当に席替えとか言ったけど大丈夫かな。
大丈夫じゃないよね。ごめん出水。
《もしA同じクラスに居たらどう？》
【パラダイス。毎日楽園】
……？
え？
眠過ぎて煩悩になってる？
【Aと同じクラスとか想像しただけでヤバい。】
【お前のせいで下が反応しそう】
米「ﾌﾞｯwww」
『……え、？』
米「可哀想だから忘れといてやれw」
あーね、、
色々ごめん出水
米「……あと片桐と奈良坂には感謝しとけよ〜」
『うん？』
てか、さっきの発言的にもしかして＿＿＿＿＿
《眠気飛んだ感じ？》
【お前のせいでな】
《じゃ通話しね？》
【は？】
ネタばらしついでにね。
最後に特大の衝撃をあげる
【無理やだ寝みぃ】
《眠気飛んだって言ったろw》
【マジ無理だかや止めろ】
《行くぞ〜》
嫌がる出水を無視して最後の4文字を打ってから上方の電話マークを押すと画面が暗転し、中央に彼のアイコンが浮かび、隊室には軽快な呼び出し音が響く
そして隣の米屋は見たことないぐらいわるーい笑みを浮かべる
＿＿＿＿＿米屋と目が合った瞬間に切れる着信音
〈お前深夜にだる絡みすんな。マジダルい〉
『そっか〜出水と話したかったんだけどごめんね』
〈はぁ！？！？！？〉
悲鳴に似た声の後にｺﾞﾄｺﾞﾄ、ﾄﾞﾝと鈍い音が数秒間響く
米「ﾋｬｰｯwwwｯﾊｯﾊwむwりwww」
最早呼吸さえ出来ていない様に笑い出す米屋の声は向こうには伝わっていなかったのか、慌てた出水の声が鼓膜を揺らす
出〈Aごめ、さっきまで槍バカと連絡してて、寝落ち電する？〉
米「しねぇーよwwwバカwww」
今の出水の脳では私が米屋と同じ隊であることと、繋がっているのが米屋のアカウントであることが分からないらしい
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 108人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：八月蝶 | 作成日時：2023年3月16日 16時
