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隣で諦めたかのように揺らぐ緑の瞳に衝撃が走る
まさか彼からあんな言葉が出てくるなんて
新人王争いで大きな注目を浴びていた彼でさえいつかの私のように人と比てしまうらしい
なんか、
人間の心理って才能とか実力とかに影響される訳じゃないんだな、って実感した
『……あくまで私の意見だけどね』
奈 ｢あぁ｣
『何も知らない人にとっては順位が全てだと思う』
奈 ｢……『でも、』｣
『知ってる人からしたら全く関係ないと思うの』
懐かしい
そう思って記憶を辿るように言葉を紡ぐ
『順位なんて物事を測る尺度なだけでその人の本質は伴ってない気がするの』
奈 「…そうか？」
『少なくとも私は奈良坂の狙撃が1番信頼できるよ？』
奈 ｢……それは、｣
一緒に活動し始めて間もない私の言葉に説得力なんてないと思う
それでも
『奈良坂には安心して背中を預けられる気がしてる』
『私からしたら奈良坂が1番だよ』
奈 ｢っ、｣
『奈良坂がボーダーで1位取るまでは私の1番じゃダメ？』
奈 ｢…お前、そう言う所だぞ｣
『いきなりなーに』
あはは、と笑い返せばどこかスッキリした表情の彼
綺麗な瞳に浮かんでいた淀みは消えたように見える
奈良坂の綺麗な顔には澄み切った表情がよく似合う
だからずっと悩まずに笑っててほしい、なんてね
奈 ｢…よくそんな事が言えるな｣
『なんで照れてるの』
無表情な人だと思っていたけど想像以上に表情を変えてくれてる
この人意外と面白い
奈 ｢暗い話をしたな。悪かった｣
『別にいいよ。私もくだらない事聞いちゃったし』
奈 ｢逆にどうしてあんな事を聞こうとしたんだ？｣
『…なんでだろうね』
どうして、
その質問に思わず口を噤んでしまう
不思議そうな顔をこちらに向けられたが、それはｼｭｯと開いた隊室の扉の音で無かったことにされた
秀 ｢…戻っていたのか｣
『割とさっきね。あ、座る？』
秀 ｢俺はいい。座ってろ。…お前疲れてるだろ｣
『…んー？』
……あぁ、厄介かもしれない
米 ｢お！A見っけ！いっちょバトろうぜ！｣
『やだ』
米 ｢んな事言うなよ〜｣
『仕事やんなきゃだから』
米 ｢奢るからさ〜｣
『興味ないから諦めて下さい〜』
黙ってこちらを射抜く赤い瞳は確実に何か気づいている
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
奈 ｢(……まさかこれのために聞いたのか？)｣
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八月蝶(プロフ) - 優珂さん» こちらでもコメントありがとうございます！！番外編も書きたいお話が沢山あるのでゆっくり消化していますね！！ (7月8日 23時) (
レス) @page23 id: b72455cc3b (このIDを非表示/違反報告)
優珂 - 質問大会面白くて好きです！蔵内先輩と犬飼先輩、とっきーと巴くんの冷戦が気になります！！是非読みたいです。二宮さんがなんで執着してるのか凄く気になりました！！ (7月8日 12時) (レス) @page23 id: 74d3bdb7ba (このIDを非表示/違反報告)
八月蝶(プロフ) - クローバーさん» 素敵なコメントありがとうございます！鋼さん推しでしたか…！冷戦リクエストと合わせて少しずつ鋼さんストーリーも出していきますね…！今後も本作品をよろしくお願いします！ (2022年10月30日 23時) (レス) id: b222393660 (このIDを非表示/違反報告)
八月蝶(プロフ) - 澪音さん» いつもコメントありがとうございます！たくさんのリクエスト嬉しいです…！奈良坂birthdayと合わせて執筆していくので少々お待ち下さい！今後も本作品をよろしくお願いします！ (2022年10月30日 23時) (レス) id: b222393660 (このIDを非表示/違反報告)
クローバー - 質問大会、新鮮で面白かったです！読んでるとキュンてしましたね…個人的に気になるのが村上先輩と辻ちゃんの冷戦ですね…(村上先輩推しなんで…笑)後、出水と蔵内先輩も気になります！見れると個人的に嬉しいです！ (2022年10月30日 2時) (レス) id: ee171b977b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：八月蝶 | 作成日時：2022年8月8日 20時
