本音_○ ページ20
「………にゃん」
「可愛いよAー!!
ずっとこれで居てよ〜」
「嫌ですっ!!今だけですから!!……にゃん…」
「そうそう、語尾は忘れないようにね」
そう言って米津さんは意地悪く笑う。
因みに俺は、
猫耳と尻尾を無理矢理付けられた状態。
ちくしょう…何でこうなったんだか……。
今日、俺の家で一緒に課題に取り組んでいた。
…だがしかし、
前日、動画編集で遅くまで起きていた俺は、
途中で爆睡。
その隙に、米津さんは何処から持ってきたのか
猫耳と尻尾を俺に装着し、写真を撮った。
シャッター音で目を覚ました俺は、
その写真を消してもらう為…
「その装備でいる」+「語尾ににゃんをつける」
…と。こうなっている。
どちらかを破ったら?……それをさっき聞いたら…
「んー、じゃあAから誘ってよ。僕を」
……………………そんなの嫌に決まってんだろ…!!
「そろそろやめてもいいですか……
にゃ、にゃん…?」
「まだ駄目ー………と言いたいところだけど。
明日も学校だし、もうやめとこうか」
「え……」
……いや、何で「え」なんだ俺。
「A、とっても可愛かっ……??
A…?どしたの?」
俺は…何か物足りなくて。
米津さんの服の裾を掴んだ。
「あ…あのっ……」
「…?」
米津さんはよく分かってない様だったけど、
俺が中々言いにくそうにしていることから。
……大体、何が言いたいか分かったみたいだ。
クスクスと笑い声が聞こえ、
前髪の隙間から上目で見上げる。
「Aー…ちゃんと言わなきゃ、
“俺”分かんないなぁ」
「っ……うぅ…」
なんだよ…分かってるくせに……!!
「唸っても何も伝わらないよ?」
「……俺を……め、滅茶苦茶にして…ください……」
「明日学校だよ?Aは相変わらずだなぁ」
「わっ…悪いですか…」
もう顔が熱すぎてショートしそうだった。
「良いけど…語尾付け忘れてるからね。
滅茶苦茶どころか…ぶっ壊すよ」
……あぁ駄目だ。
そんなこと言う彼も、
「かっこいい」……な。
押し倒されながら、俺はそう思った。
────
…………何だこれ…(((
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朔月α(米民)(プロフ) - サロマロさん» 鋭いっすね…!!春雷もイメージしてました…凄い感性ですね(; ・`д・´) (2019年2月28日 15時) (レス) id: ab8cd8723d (このIDを非表示/違反報告)
サロマロ - 処女作!?素晴らしすぎます!!!米津さんの春雷のようだなーって思いました!! (2019年2月25日 8時) (レス) id: 44473f733a (このIDを非表示/違反報告)
朔月α(米民)(プロフ) - サロマロさん» ありがとうございます(*^^*)ほぼ処女作のようなものなので、拙い部分はあったと思いますが、そう言って頂けて嬉しいです(-人-) (2019年2月25日 6時) (レス) id: ab8cd8723d (このIDを非表示/違反報告)
サロマロ - すべてのシリーズを見ました。感動しました。最高で言葉が出ませんでした。ほんとに、最高な時間でした。尊死するかと思いました。この作品を作っていただきありがとうございました。ほんとに、100万円をお渡しできるものならしたいです。最高でした (2019年2月24日 22時) (レス) id: 44473f733a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔月α・美怜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/082301153/
作成日時:2018年7月3日 19時