箸休((ry その2 ページ26
そうだよ、Aだよ。それがどうした。
｢A、楽しいね｣
｢そうですね｣
もう適当に流しとけ…。
｢A、綺麗だね｣
｢そうですね｣
何が綺麗なのか知らんが。
｢……A………好きー…｣
だらんと垂らしていた腕を俺を抱きしめる様に首元に回し、俺の肩に顔を埋めた。
｢はいはい好……………え?｣
今何て言った。
｢Aは、俺のこと好き…?｣
……恐ろしきかな酔いどれ人間。
｢…A?もしかして、俺のこと…嫌いなの?｣
その言葉に進めていた足を止める。
近くにあった街灯で俺たちは照らされる。
｢き、嫌い………じゃないです…よ｣
｢へへ、そっかぁ…｣
そうして米津さんは眠りについた。
………自分の言いたいことだけ言って寝るとか……
…自分勝手な人……。
小さく溜息をつき、再び俺は足を進めた。
────────
｢……やっと着いた…｣
やれやれと零しながら、パーカーのポケットから鍵を取り出し、おぶっている米津さんを落とさないように、鍵を開ける。
｢ふぅ……ほら、生きてますかー。ちょっとー｣
ゆさゆさと米津さんを揺する。
｢……んん…生きてる、よ……｣
片方ずつ、米津さんの靴を脱がしていく。
｢今日は泊まってって良いですから…
さっさと寝てくださいね｣
自分も靴を脱ぎ、階段を上がって使うことの無い方の寝室へと歩く。
｢……やだ。寝たくない｣
｢寝ましょう｣
｢やだ｣
……酔いどれは反抗期なのか。
｢黒じゃなくて…Aが良い……｣
｢はぁ?……本当に大丈夫ですか｣
寝室の前に着いたので、米津さんを降ろす。
｢じゃあ、おやすみなさい｣
フードを脱ぎ、背を向けながら告げると、
｢待って｣
脱いだフードを掴まれる。
｢ぐぇっ……ちょっ…首締まります…!!｣
｢いかないで…まだ、寝ちゃ駄目｣
ちらりと米津さんを見る。
目が据わってる、完全に酔いに墜てるな。
｢まだね、食べ足りないんだ…だから、｣
｢だ…だから……?｣
恐る恐る答えを聞く。
｢…Aを食べる、頂きます｣
｢は?…え、ちょっ……ひ、引っ張るなって…!!｣
手をワタワタさせ抵抗するも、無意味。
俺の抵抗の声も行為も虚しく、
フードを引っ張られて、
ズルズルと部屋に連れ込まれ、
パタン、とドアが閉まった。
───────
flamingoかっこよき…。
笛吹けども踊らずの前編みたいな感じがしました。
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はち - 261の最後はマトリョシカ、、、、、？！ (2019年7月14日 14時) (
レス) id: 0c4c753c1d (このIDを非表示/違反報告)
はち - ↓違ったらチョーーーーー恥ずかしいやつ (2019年7月14日 14時) (レス) id: 0c4c753c1d (このIDを非表示/違反報告)
はち - 米津玄師の『lemon』でしょ？！？！ (2019年7月14日 14時) (レス) id: 0c4c753c1d (このIDを非表示/違反報告)
朔月α(プロフ) - エリさん» あ…ありがとうございます!!(´▽｀)励みになります(*`･ω･)ゞ (2018年11月3日 16時) (レス) id: 14946c236c (このIDを非表示/違反報告)
エリ(プロフ) - 初コメ失礼します！朔月さんの表現の仕方とか文章大好きです（≧∇≦）更新頑張ってください！！ (2018年11月3日 15時) (レス) id: 75f2a8a919 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔月α x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/082301153/
作成日時：2018年10月5日 21時
