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何処へ行った、俺のスマホ。
｢あるよ、ちゃんと僕の部屋にある｣
｢え…あの…返してもらっても……｣
｢Aってさ、作業始めると自分納得するまで調整繰り返したりして止めないでしょ。
前学校で植物の絵を描いてる時も、細かいところ消しては描き直してたりしてたよね｣
｢そ…そうですけど｣
何で急にそんな話なんだ。
｢今返したらさ、時間忘れて作業するでしょ。
だから駄目｣
｢もう大丈夫ですって……｣
｢……A｣
名前を呼ばれ両肩を掴まれる。
｢Aはさ…ちょっと……いや、
かなり、無理し過ぎなんだよ!!
昨日も大丈夫って言いながら倒れたじゃん!!｣
｢あぁ……そのことは…本当に申し訳な──｣
｢謝ってほしいわけでも無いし…
まず謝れば良いって問題でもない!!
Aは!!…Aは、1人で抱え込みすぎなんだよ…。
もっと……もっと周りを…僕を頼ってよ。
A倒れた時、そのままAが居なくなるような気がして…
ずっと…ずっと怖かったんだよ……｣
俯いたままポツリポツリと言葉を零す米津さん。
俺の肩を掴んだ手が、微かに震えている。
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作者名：朔月α x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/082301153/
作成日時：2018年9月11日 20時
