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………大晦日…って言ってもなぁ…。
何となく、2階の自分の部屋に戻る。
窓から、ゆっくりと地面へ着地する雪が見える。
｢……っし、たまには自分の動画でも見よう｣
自分で自分の鑑賞会。
駄目な所とか沢山見つけられて、
これからの改善点になるのではないだろうか。
｢まぁそこそこ暇つぶしになるだろ…｣
…………と思い、
スマホで自身の｢踊ってみた｣を見始めて数十秒。
｢…無理……耐えられない…｣
動画を停止して、机に突っ伏す俺の姿があった。
完全KO負けだった。
強い…強いな、黒……。
編集の時はどうってことないんだけどな。
第三者として見ると……羞恥心に押し潰される。
すると、インターホンが高らかに鳴った。
｢………?誰…｣
ボソボソと呟きながら階段を降り、
インターホンの画面を見ることなく玄関へ直行。
｢…何だ?何かネットで買い物したっけ……｣
いや…大晦日だから、普通配送業は休み……
｢…………あ｣
ドアノブに手をかけ、
1番の可能性を忘れていたので、
結構なボリュームで声を上げてしまう。
そのままドアを開く。
｢………｢あ｣って何さ｣
不満そうな顔をした米津さんが居た。
何が機嫌を損ねたのか知らないが、
この人を不機嫌にすると、
とりあえずろくなことが無いので。
恐る恐る声を発した。
｢…こ……こんにちゃ…｣
……噛んでしまった。
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作者名：朔月α x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/082301153/
作成日時：2018年9月11日 20時
