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『クリスマスの曲じゃないけど盛り上がれる!』
『クリスマス曲かーって思ったら違うんかい!
結局いい曲だけど!!』
先程からそんなコメントが沢山届く。
……嬉しい。本当に嬉しい。
「将来は……黒で活動しようかな…」
あれだけ嫌だったのに。
流石にテレビに出たい、
とまでは思ってないけど。
……ラジオとか…出てみたい。
もっと…自分を示したい。
「…………まぁ…売れるまでが大変なんだろうけど」
本気でそうしたいと考えているのか、
それとも冗談混じりなのか。
まだ自分でも、はっきりしてない。
────────
約束した時間が近づき、
防寒コートを着て、手袋をつけている。
……先程から、
1階のインターホンがエンドレスで鳴っている。
来るってことを知らなかったら、普通に怖い。
……メリーさんみたいだ。
「…はぁ……そんなに鳴らさなくても…」
そう言いつつ階段を降り、
インターホンに向かって喋る。
「ちょっと待ってください…ちゃんと居ますから」
『よ…良かった〜……A居ないのかと…』
「俺はどんな見方をされてんですか…」
『…えっと………クールな…感じ?』
言いにくそうに言うんじゃない。
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作者名:朔月α x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/082301153/
作成日時:2018年9月11日 20時