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｢……眠いなら帰れば良いのでは｣
｢それは駄目…Aが授業受けてるから……｣
｢…貴方の言ってること、
全然理解出来てないんですが｣
｢取り込み中申し訳ねーけど、
先進めても良いか?｣
別に取り込んでない。
｢寝ないようにしなくちゃ…｣
と言いつつも、再び目が虚ろな米津さん。
｢………はぁ…｣
何かすごく面倒で、軽く溜め息を吐いた。
────────
授業は50分なので、あと5分程で終わり。
なのだが、
｢……………………………｣
隣で完全に爆睡する人間が居た。
｢……はい、これで終わり…って結局寝てんのな｣
先生は、黒板に内容の纏めを書いて振り返る。
｢…ええ。先程から｣
俺は、先生が黒板に書いたことをノートに板書していく。
｢相当お前のこと気に入ってるみたいだな｣
｢……全く嬉しくないですね｣
｢これを機に友達でも作ってみたらどうだ?｣
明るく提案する先生に、
｢要りません｣
無意識に、少しだけ声を荒らげて返す。
板書は終わったのに、
…何故か、
ノートから顔を上げることが出来なかった。
｢友達なんて、
俺には不必要極まりない存在です｣
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作者名：朔月α x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/082301153/
作成日時：2018年9月11日 20時
