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｢ん?あー、Aにな。
保健室行った日の授業を放課後にもう一回やってやるよーって話を。な、A｣
その通り、と返す様に俺はこくこくと頷く。
｢A…補習受けるの?｣
｢まぁ…はい｣
｢そっか。先生、僕も受けていい?｣
｢…………え｣
何言ってんだこいつ。
｢おう、別に構わねーけど。
……本当、仲いいんだな｣
先生は朗らかな表情を浮かべ、
｢へへ、でしょー?｣
米津さんは笑顔を見せる。
やめろ、
2人で示し合わせた。
みたいな言い方はやめろ。
別に…俺は2人で受けたくないのに。
────────
と、言うわけで。
放課後教室で、
居残り補習を受けているわけなのだが。
｢……それでこうなるから…
っておい、寝るんじゃねぇ｣
俺の隣の人間に向かって、
分厚いファイルが飛んでくる。
｢あぅ……せ、先生痛い……｣
目を覚まし、頭を抱え込む米津さん。
……あの分厚さのファイルが直撃したら、
さぞかし痛いだろうな。
｢お前……何で残ったんだよ…｣
呆れるように先生は言う。
因みに、
ファイルが飛んできたのはこれで2回目だ。
｢だって…Aが受けるって言うから……｣
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作者名：朔月α x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/082301153/
作成日時：2018年9月11日 20時
