file.209 ページ22
それが今では、
｢どーもどーも黒でっす!!｣
ってなってるけど。
｢別の自分｣を作れたから…まあ良し。
ポチポチと打ち込み作業をしながら、ぼんやり考える。
俺…これからどうしたいのかな。
黒もそうだけど……まず、Aが。
…………誰の為にしてる訳でもない。
って、さっき言ったけれど。
最近は………聴いてくれた人から称賛されるのが、
少し、心地良いって感じるようになって。
逆に批判されると、以前は何も気にしなかったのに。
最近はほんの少し、
胸が締め付けられるように、痛く感じて。
｢………なぁどうする?…黒?｣
誰が居る訳でも無いのに、
1人、話しかけるように呟いた。
────────
月曜日。
｢少し早め｣の時間に、いつも通り登校する。
何故少し早めなのか?
それにはそんなに深くもない訳がある。
｢おはようA君!!大丈夫だった…?｣
それはそうと、
わらわらとクラスメイト達が寄ってくる。
｢大丈夫です。……心配ありがとうございます｣
てか、大丈夫じゃなかったら今此処には来てないだろ。
｢あー!!Aもう来てる…!!｣
……分かってくれただろうか。
何故、早めに来たのか。
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作者名：朔月α x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/082301153/
作成日時：2018年9月11日 20時
