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｢……やっぱり…Aは優しいね。
そういうところも、本当に好きだよ｣
先程のAの言葉を脳内でリフレインして、
頬を緩ませながら、Aの頭を撫でる。
髪の毛……やっぱり凄くサラサラしてる…
｢……おやすみ。A｣
────
見たく、ないのにな。
忘れたいのにな。
何で、
｢…何で見るのかな。過去の夢｣
｢おい、お前｣
｢ちょっと、あんた｣
｢………!?｣
どちらの声も、知っている。
辺りが黒い空間に、振り返ると見覚えのある3人。
……物心ついた頃にはもう、
名前では呼んでくれなかったよね。
｢父さん…母さん……｣
ああ…変わってない。
最後に見た時から、何も変わってない。
それと…もう1人。
｢俺……か｣
今より背丈が小さくて、
前髪も短くて、
腕や足が出来たばかりの痣で、
手足が埋め尽くされている、俺。
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作者名：朔月α x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/082301153/
作成日時：2018年9月11日 20時
