file.68 ページ36
そうして俺は、春休みになってすぐ。
転校手続きをした。
……逃げるように。
無意識に、ピクっと身体が震える。
その衝撃で、目が覚めたようだった。
ふと顔を上げると、
神妙な顔つきでこちらを見る米津さん。
……え…何事?
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
そして、今に至る。
｢よし…A、車まで頑張れ｣
｢大丈夫です。
完全ではないですが、痛みは引きました｣
ベッドからひょいと降りる。
……やっぱり、少し痛む。
｢…………………｣
じーっと米津さんが凝視してくる。
｢…何ですか｣
｢A。今、絶対無理してるでしょ｣
｢……いいえ｣
｢嘘だ。痛いんでしょ｣
｢何ですか。貴方、粘着質な人間でしたか?｣
｢だって……1人で抱え込んだら…嫌だよ｣
｢…………?｣
言葉の真意が全く分からない。
取り敢えず、このまま痛くないと言うと、
ずっと押し問答だ。
｢……少々、痛い気がします｣
｢でしょ?じゃあ、運んであげるからさ｣
そう言って米津さんは俺をおぶった。
……やっぱり、先生の前じゃ｢お姫様抱っこ｣と
やらはしないのな。
いや、別にやってほしいわけじゃないですよ。
断じて。
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美怜(プロフ) - 影からずっと最初の方から見てました！続編おめでとうございます！作者側として、とても嬉しいですよね！短編集の合作の事なのですが、良かったら参加させてもらえないでしょうか…？元々私も短編集的なのいいな〜と軽く考えていて…。どうでしょうか？(長文失礼します (2018年5月30日 19時) (
レス) id: a91e59d2ae (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - あみぃさん» ありがとうございます(T_T)励みになるコメント感謝です…！あ…1弾から！！本当にありがとうございます(´▽｀) (2018年5月30日 18時) (レス) id: 14946c236c (このIDを非表示/違反報告)
あみぃ(プロフ) - 続編おめでとうございます！(？)この作品を見つけてからずっと続きが気になって気になって仕方がないくらい私にとってどストライクなお話でした！これからも頑張ってください！！ (2018年5月30日 18時) (レス) id: 17101a95b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔月α x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/082301153/
作成日時：2018年5月30日 7時
