Secret. Part2

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また、夢だ。


夢だと分かっているのに、

中々覚めてくれない。


……もう、見たくないのに。


暴言、暴力ばかりの毎日。


そんな中。何となく、ネットを開いたら、


ハチさんの楽曲に出会って。


凄いな、世の中にはこんな人も居るのかって。


衝動のまま俺も活動を始めて。

周りの人間、いい笑顔で話すんだ。


｢最近、黒って言う人すごい好きなんだ｣


｢黒最高だよね｣


…って。

可笑しいよな。


その正体は、

いつも貴方達が殴ってる奴ですよって。


……だから、怖くて…。

何も素性を明かさなかったのかもしれない。


あの日も。

いつものように家に取り残されて。

両親の帰りを待っていた。

夜遅くに玄関のドアが開いて、迎えに行くと。

そこには、何人かの警官が居た。

俺の痣だらけの顔や、家の有様を見て。

1人の警官は、優しく、そして悲しそうに、

言ったんだ。


｢言い方は悪いが…今から君は自由だ｣

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