Secret. Part2

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ぎゅっと鉢巻を締め直す。

…適度に頑張ろ。



｢A!!しっかり受け止めてね…

僕の想いを!!｣


｢語弊のある言い方やめてください｣


無表情でバッサリ返す。

てか何故｢バトン｣を｢想い｣に変えた。


｢むー……Aは全然照れてくれないよ…｣


｢もうすぐリレー始まるのに、何しようとしてるんですか｣


｢…A赤面プロジェクト?｣


………もう放っておこう。


────


｢位置について!!……よぉーい…｣


パンっ。


闘い(リレー)が始まった。


…あれ、言い換え病が伝染ったかな。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



無難にバトンが渡されていく。


皆さん速いな…。


俺、この中に混ざって大丈夫なのか。


｢はい、じゃあ黒組さん。並んでくださいねー｣


｢あ、はい…｣


1番じゃないか、やだ、怖い。

転けたらどうしよう。


｢A〜!!はい、バトン!｣


見れば分かりますし、言わなくてもわかります。

スっとバトンを受け取ると、

前を向いて走り出した。

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