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「何だあいつ」
立ち上がり、足や肩に付いた土埃を払う。
「あれはレイコではないな」
確かに姿形は同じだが、アレは男だった。それにレイコとは違って猫のようなもの連れていた。
「夏目だ、友人帳の夏目だ」
「あれが夏目か」
「食ってやろう食ってやろう」
「友人帳を奪えば名が書かれた妖全てを従えることができるらしいぞ」
そんな声がヒソヒソと聞こえてくる。
‘友人帳’
それには少しだけ見覚えがあった。
俺とは勝負の決着がつかなかったものの、勝負に負かした妖に名を書かせ、それを帳面に挟んでいた気がする。そうか、あれが友人帳だったか。それにしてもなんて恐ろしいものに名前を書かせようとしていたのだ。
ｰｰｰｰｰいや、レイコは名前を書かせた相手をきっと呼ばなかっただろう。
レイコにとっても妖との勝負は暇つぶしだったに違いない。レイコも俺と同じように人間の友達が1人もいなかった。
その寂しさを埋めるために妖と勝負していたのだろうか。妖との勝負している時のレイコは楽しそうだった。
続く (更新停止中)
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あまね(プロフ) - 好きですぅぅ (10月5日 22時) (
レス) @page4 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くまの助 | 作成日時：2022年8月8日 22時
