まごつきの森【d】

8.決心 ページ8

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｢こ、怖い思いさせてすまんかった…嫌わんでや｣


頭を深く下げられ、謝罪をされる


しかし、実際あれほどまでに死を感じさせられたのは人生初


申し訳ないが、今から良い印象を持つことは難しい


ごめん、ごめんと謝りながらまたジリジリと距離を詰めてくるロボロさん



それを見て、すかさずゾムさんが前に出てくれた


｢ゾムお前…常識人ぶりやがって｣

｢…今のところお前が一番キ〇ガイ判定受けてんで｣


急にギスギスし出した部屋の中


互いに見えない目元からガンを飛ばし合う



しばらくして、再びロボロさんがこちらを向いた


｢覚えとけA、俺よりもゾムの方がヤバいで｣


…それはどういう意味なのだろう



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結局人狼の屋敷で一晩過ごすことになった


就寝時、ゾムさんから透明な液体を渡される


｢今朝ロボロが汲んできた湧水や。呪いはかけた本人しか解除できんから、犯人が見つかるまでは気をつけなあかんよ｣


なんやかんやで心配してくれている二人



このまま人狼に頼ってしまえば良いのでは？


…いやいや、ここは食うか食われるかの世界


現世以上に油断は大敵だ


現に、このままでは二人に阻止されて一生現世に戻れない


すぐにでも逃走の計画を立てなければ…



そう心に決めるが、次第に瞼は重たくなっていく


疲れ切った私は、なんとも無防備な姿で意識を飛ばした





｢…なあ、本気で飼う(・・)つもりなん？｣

｢今手放せば魔物の餌食や……俺らで守ってやらな｣

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