355話 ページ8
私side
あの後、鉄くんと研磨くんがずっと私を気にかけてくれたり、目が合うとにこっと笑いかけてくれたりしてくれたから音駒の皆との久しぶりの再会も楽しめる事ができた
お母さんは、研磨くんのお母さんとこの会場のどこかに座っているらしいという報告が先程私の携帯に届いた
左の方を見ると稲荷崎高校とかかれた旗があり、思い出なんかいらんという文字がかかれてあるものが吊るされてあった
稲荷崎の応援が豪華すぎてガン見していたら夜久さんに話しかけられた
夜「あっちの応援すげぇよな」
あ「気合いが違いますね」
夜「けど今日はAちゃんという強い味方がいるから俺ら頑張れるな!」
ほんとに夜久さんの笑顔は見ていてこっちも元気をもらえる
夜「遠いいのに来てくれてほんとありがとな!」
「これはもう優勝するしかないな」と笑っていた
そんな嬉しそうに話す夜久さんを見てると目頭が熱く涙が出そうになってくるのを必死に堪えた
鉄くん達の試合が始める前に私はお手洗いに行こうと思い鉄くんに「ごめん、トイレ行ってくる」と伝えると「1人で行ける?大丈夫か?」と聞いてきたので私は「さっきトイレの場所見たから大丈夫」と言って1人でトイレへと思われる場所へと歩いて行った
あ「東京さっむ」
一応ニット系の洋服を選んだが東京も舐めてはいけなかった
宮城よりかは寒くないけど上着を着ていないとめっちゃ寒い事には変わらなかった
あ「あれ」
さっき見た時はトイレってなってたんだけど
これはもしかして
あ「…え…また迷子?」
それは何とかして回避しなければと思い今いた場所からさらに遠い居場所に移動したせいでトイレの場所がどこか分からなくなってしまった
あ「…終わった」
完全に分からなくなってしまった
あー、あの時鉄くんについてきて貰うべきだったと今更後悔している私と思い項垂れていると誰かに声をかけられた
角「あれ…もしかして望月さんだったりする?」
携帯を持ちながら私をじっと見てくるのは間違いなくチベットスナギツネ似の角名倫太郎くんだった
あ「角名くん」
私が呼ぶと角名くんが近寄ってきてくれた
角「来てたんだ」
あ「従姉妹の応援にね」
角「へぇ、従姉妹いるんだ」
あ「うん」
角「俺、望月さんじゃなくてAって呼びたいんだけどだめ?」
いきなりの質問に私は「あ、うん」と返事をしてしまった
角「やった」
あ「角名くん、トイレの場所分かったりする?」
角「トイレ?」
100人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もも | 作成日時:2024年3月3日 19時