俺に落ちるまで 8【及川徹】 (ページ47)

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894話ページ47

あ｢倒したい相手が目の前にいたらそんなの関係ないもんね｣

研｢…そうだね｣

そんな会話をしながら音駒の皆がいる場所に歩いて行った。

〜春高バレー結果発表〜

優勝校一林高校
準優勝梟谷高校
ベスト4 鴎台高校、犬伏東高校
ベスト8 烏野高校、井闥山学園、狢坂高校

泣きすぎて腫れてる目を冷やしながら私はお母さんと宮城に戻る準備をしていた

母｢研ちゃんと、鉄郎くんにちゃんとお別れしてきたの？｣

ホテルに戻り、荷物を手に取りドアを出たらお母さんが私にそう言った

あ｢あ…まだ｣

母｢じゃあ今してきなさい。お母さんは研ちゃんママと話してるから｣

お母さんはきっと研磨くんママと話したいだけだと心の中で思いながらも私は帰ろうとしていた研磨くんと鉄郎くんに話しかけた

あ｢研磨くん、鉄くん｣

声をかけると2人がこちらを向いた

黒｢なんですか〜？あ、もしかして寂しいんですか〜？｣

なんてニヤニヤしてる鉄くんに｢そうかもね｣と素直にこたえると目を丸くしていた

研｢またね…A｣

あ｢うん。誘ってくれて嬉しかった。ありがとう｣

黒｢礼を言うなら俺たちの方だろ｣

研｢そうだね…Aの応援があったからここまでこれたし、それに楽しかった｣

黒｢ちょっと研磨くん、またお嬢さんを泣かせるような事言うんじゃないよ｣

研｢は？ほんとのこと言っただけだし｣

あ｢ふふ…もう泣かないよ｣

｢流石にこの腫れ上がった目をこれ以上腫れ上がったらやばいしね｣と笑った

黒｢確かにな…あ！そーだ、俺たち3人で写真撮ろーぜ！｣

｢あん時と同じポーズで撮ろーぜ！｣と嬉しそうに笑う鉄くんが山本くんに携帯を渡して写真を撮ってもらうように頼んでいた

あの時というのは中学生の時に遊んでいた写真で、私がロック画面にしている写真のように撮ろうという意味だった

研｢え…普通に撮ろうよ｣

黒｢そしたらお前笑わないだろ｣

研｢…｣

黒｢ほらな｣

山｢黒尾さん！俺も後でAさんと写真撮りたいです！｣

黒｢後で皆と撮るつもりだから安心しろ｣

あ｢研磨くん、私後ろから研磨くんの事抱きしめてへーき？｣

｢それともやっぱり普通に撮る？｣と聞くと研磨くんが｢…あの時みたいに撮ろ｣そう言った研磨くんに鉄くんがにやりとして研磨くんを1番前に私、鉄くんと縦に並んで撮ってもらった