893話 ページ46
研「日向に、持ってきたゼリーとか簡単に食べられそうなもの渡せなかったの後悔してるみたいだったから」
研磨くんが「ね…A」とにこっと笑いかけてくれる
あ「私、マネなのにっごめんね日向くんっ」
日「い、いや全然そんな事気にしなくて大丈夫ですよ!!寧ろ俺の方こそ不安にさせてすみませんっ」
「ほんと、今少し休んでたので元気ですから!」とまだ少しふらついてる日向くんに私はもっと泣いてしまった
研「翔陽、これ」
日「研磨…それ試合見れるようにできる?」
研「うん。貸しに来た」
研摩くんがそう言って渡したのはタブレットだった。
あ「ねぇ日向くん」
日「?」
あ「泣いた分だけ強くなれる…だからこの先も何があっても諦めないで」
「偉そうなこと言ってごめんね…私にはできなかったことだから」と言うと日向くんがこう言った
日「俺はこの先もバレーから離れる気はありません。プロになっても俺は影山より強くなります!」
そう微笑んで眩しく笑う日向くんをみて、私は希望をもらった気がした。
日「じゃあ俺、行きますね」
あ「うん。お大事に」
そして日向くんは病院へと車に乗っていった。
研「涙とまった?」
日向くんのいない烏野の試合を見ようと思ってたんだけど泣き止めない私をずっと研磨くんがそばに居てくれた
あ「うん…ありがとう」
研「…ん」
「Aのそうゆう優しい所は昔から変わらないね」と研磨くんが私を見ながら歩く
あ「…」
研「俺はAのそうゆうとこが昔から好きだよ」
あ「え?」
研「俺と黒が転んだ時とかバレーで怪我した時とか…Aはいつも手当してくれてたんだけど…覚えてる?」
あ「…懐かしいね、覚えてるよ」
あの時は鉄くんがバレーにはまってて毎日のように3人でバレーして雨降ったら研磨くんの家でゲームして、バレーのビデオ見て、雨が上がったらまたバレーして…そんな毎日が私にとってかけがえのないものだった。
研「黒は教えるのが上手だから黒の思惑にまんまとかかっちゃった」
あ「確かに笑…セッターは動かないし参謀みたいでかっこいい!とか言ってたよね」
研「いざやってみるとセッターって頭使うしすごい動くから疲れる」
「黒に大嘘つかれた」と笑っていた
あ「研磨くん、セッター似合ってるけど」
研「似合う似合わないの問題じゃない」
「でも今日はいつもよりバテてなかった自分に驚いてるけど」なんて少し嬉しそうに話ていた研磨くん
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作者名:もも | 作成日時:2024年3月3日 19時