俺に落ちるまで 8【及川徹】 (ページ32)

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379話ページ32

私side

2セット目が終わり、休憩を取っていた音駒の皆の様子を見守りつつ私は角名くんとお喋りを楽しんでいた時研磨くんが日向くんの応援をした事に怒ってたのが可愛かった

疲れきってて正常な判断が曖昧になってきている研磨くんに手を引かれ皆が休憩している所にあるベンチに私を座らせて私の膝の上に頭を乗せて猫みたいに横になった

あ｢えっと、これはいわゆる…｣

リ｢研磨さん！ずるいです！俺もAさんに膝枕してほしいです！！｣

研｢リエーフ黙って…頭に響く｣

そう言って研磨くんは私に｢ごめん、今だけこのままにさせて｣といって目を閉じた

あ｢…うん｣

今まで私が研磨くんの優しさに甘えてたから今度は私が研磨くんを甘やかす番なのかもしれない

研｢…｣

夜｢え…研磨寝たぞ｣

黒｢まぁあの研磨が1セット目から突っ走ってたからな｣

｢少しだけこのままにさせといてやれ｣と鉄くんがいう

いや、膝枕されてんの私なんだがと思いながら研磨くんの寝顔を遠慮なく写メった

黒｢お嬢さん、楽しんでるよね｣

あ｢まぁね｣

黒｢次は音駒の応援をお願いしまーす｣

あ｢え、聞こえてたの｣

海｢あんな大きな声で言ったら聞こえるよね｣

黒｢日向くん！…ってな｣

バカにしたように笑う鉄くんの弁慶を蹴った

黒｢い"っ？！｣

｢おい、これから3セット目をやる選手になんてことすんの｣と目尻に涙を貯めていた

夜｢今のはお前が悪い｣

あ｢夜久さん、好きです｣

夜｢直球だな！俺もそんなAちゃんが好きだぞ！｣

あ｢夜久さんの笑顔一生見てられる｣

そう言いながら私の膝で寝息を立てている研磨くんの頭を撫でてあげた

研｢…｣

研磨くんが私のお腹に手を回してきたので｢！？｣と、びっくりして私は顔が赤くなってしまった

黒｢おーい研磨、もう始まるから起きろー｣

鉄くんが研磨くんを起こすけど全く反応しなかった

夜｢研磨、まだ試合終わってねぇんだけど？｣

｢ぐっすりだなこれ笑｣と呆れていた夜久さん

あ｢研磨くん、起きて｣

研｢…ん｣

私が研磨くんを揺さぶるとむくっと起き上がった

研｢スッキリした｣

｢また膝枕してね｣と言っていた立ち上がった研磨くんは少しだけ回復したみたいだったからよかった

黒｢よし、しんどい時間は超えてきた…ごほうびタイムだ｣

音駒｢｢フゥーッ！！！！｣｣

飛び跳ねて最後のお祭りでも祝うかのように楽しんでた彼らにつられて烏野も飛び跳ねていた