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375話 ページ28

"別に俺がいなくても勝てると思う"


研磨くんは基本、感情があまりないからいつも別にって答えが多かった。
でも今日は別にって思えないようなそんな試合になったらいいなって思いながら研磨くんを見つめてると「?」って顔をされた


あ「はい、これ」

私が研磨くんにあげたのはりんごゼリーだった。


研「…ありがと」

あ「うん」

研「…」


すっごい疲れきってる研磨くん
1セット目から頭も使うし動くし、何より人1倍観察をしてるから集中力とか凄いんだろうな



研「俺は、勝てる…なんて思ってないよ」


あ「え」


研「ゲームで例えると烏野には"いつもの"は通用しない」

あ「…」

研「翔陽はどんどん新しくなってく」

あ「…そうだね」

研「けど、落としてみたいよね」


そう薄く笑う研磨くんをみて何度ゾワッとすればいいのか分からないぐらい今まで見た事のない研磨くんに驚いた私だった





そしてコートチェンジをし、2セット目が始まった。





研磨side


研「翔陽、レシーブ上手くなったよね」

日「!」

研「稲荷崎との試合見てたけど」

日「やったー!!」

研「レシーブって難しいし痛いし最初嫌だけどできるようになってくると急に興味が湧くよね」


日「!!おう!!おっ!なんだお前そういう奴だったのかってなる!」



どんなプレーでも完全攻略法なんてない
翔陽がいつも10点決めてるところから2、3点削れればいいんだ






あ「研磨くんのあれは、完全に日向くん狙い」


さっきから見てたけど日向くんばかりにレシーブをさせているのは日向くんの助走とタイミングを潰す為だ



研「翔陽」

日「ん?」





研「面白いままでいてね」



研磨くんが放ったその言葉とその笑みに日向くんがザーッとコートの後ろへと下がった

日向くんのその顔はまるで、身の危険を感じているようにも見えた

研磨くんの面白いままでいてねは、研磨くんなりの宣戦布告なのかもしれない







研「…」

ねぇ翔陽

どんだけ飛べてもその羽がなくなれば

飛べなくなるよね



研「跳ぶの大好きな翔陽

勢い余ったブロックのタッチネットは偶然じゃない

さっきの力んだアウトでより明確になった

そしてセッターならスパイカーのミスをそのままにしたくない

だからタイミングさえ来れば翔陽に上がると思った」



リ「研磨さん怖いです」

黒「怖いな」

海「怖い」

研「結局怖いじゃん」

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設定タグ:ハイキュー , 及川徹 , 青葉城西   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:もも | 作成日時:2024年3月3日 19時

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