俺に落ちるまで 8【及川徹】 (ページ24)

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371話ページ24

上の階でスピーカーを持ち応援体制で構えている茜ちゃんが私を見て笑顔でグーサインをしてくれていた

え…まじか

あ｢え、いや、その、わ、私がここにいても、いいの？｣

研｢うん…いて｣

研磨くんが私を見てにこっと笑いかけてくれた

黒｢おっし、揃ったとこでいつものやるぞ！
俺たちは血液だ…滞りなく流れろ、酸素を回せ
"脳"が正常に働くために｣

研｢…｣

黒｢食い散らかすぞォ！！！！｣

鉄くんの合図と共に、｢オ"エーイ！！！！！｣と皆の顔はすごく楽しそうだった
1人を覗いては…

あ｢…｣

音駒の掛け声を生で聞いて私もすごく感化されたし、もっと応援しなきゃと意気込んだ

音駒は守りを徹底としていて、守りの音駒とも呼ばれてる

猫の目が光を浴びたその時は…音駒の"脳"により支配されていく

あ｢日向くん、楽しそうだな｣

1セット目のサーブは烏野の影山くんだった。

先程、試合が始まる前に影山くんと日向くんに｢Aさん、稲荷崎との試合の時何か叫びませんでしたか？｣と影山くんが聞いてきた。

なので私は｢うん。頑張れって言ったんだよ｣と2人に言うとぱぁーっと顔が輝いて日向くんが｢やっぱ俺たちの事だったんすね！！Aさんの応援があったから今ここにいます！｣とにかっと嬉しそうに笑う日向くんが眩しかった

すると影山くんが｢あざっす！けど、俺たちは勝ちに来ました。なので負けません｣とそれだけ言うと影山くんは烏野のみんなの所へと戻って行った

日向くんが私に｢あいつ照れてるんですよ｣と笑ってる日向くんに釣られて私も笑った。｢じゃあそろそろ試合始まるんで応援よろしくお願いします！｣とぺこっと頭を下げて走って行ってしまった

あ｢お願いしますって…言われてもねぇ｣

私がここにいる理由は鉄くん達の応援と、背中を押すことだ
背中を押すのは…研磨くんぐらいかな…
何かできるって事はこれといった事はないけど、言葉なら伝えられる

だからここにいる選手の人達に心から"がんばれ"って伝えたい

あ｢まだ始まったばかりなのに影山くんのサーブ、強烈すぎ｣

けど、海さんが繋ぎ止めて拾ってリエーフくんがアタックしていた

あ｢あ｣

決まったと思ったら烏野の守護神とも言われている西谷さんが見事にとっていた

あ｢やっぱあの2人はいつ見てもすごい｣

ボールが上がった時影山くんが日向くんへトスを出しネットきれきれの所から凄まじい勢いでボールが床に落ちた…と思ったら