俺に落ちるまで 8【及川徹】 (ページ21)

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368話ページ21

角｢それ、北さんに言ってあげなよ｣

あ｢え｣

治｢北さん合宿中Aが1人でマネやってるの見て心配しとったし、ずっと気にしてたんやで｣

侑｢北さんああ見えて俺が風邪引いた時は部室に梅干しと、はちみつレモン置いとってくれたんやで｣

治｢根性で治そうとしてたやつがドヤんなやあほツム｣

侑｢あ"？少しでも強くなって春高に向けて俺やってがんばってたやんか！！根性ないやつにそないなこと言われたないわ！！くそサム！！｣

治｢あぁ"？試合中ずっとヒヤヒヤしてたやつが何言うてるん？あげく、お前サービスエース取ったるわなんて言うとったけど失点の方が多いいやんかくそつむ！！！｣

侑｢そんなん仕方ないやろ！！ずっとサービスエース取り続けるなんて無理やろ！！｣

治｢言ってる事が矛盾してんねん！！できんやったら最初からやるなや！｣

侑｢はぁ〜？？速攻へったくそなくせに偉そうなこと言うなや！！｣

治｢の割には俺の事呼んでたんは俺が上手いからやろ？？俺の方がつむより100倍うまいわ！！！！｣

侑｢お前より俺の方がバレー好きやし、バレーに愛されてるんや！！俺の方がお前より1000倍うまいわ！！！！！！！｣

先程から2人の久しぶりの喧嘩に私は唖然とし、さっきまで大量に流していた涙がどっかに消えてしまっていた

角｢はぁ…さっき試合終わったって言うのに張り合う元気どっからくるわけ｣

あ｢これいつ終わるのかな｣

角｢双子置いて行こ｣

｢また会えるといいね｣とそう言って角名くん1人先に帰って行った

侑くんと治くんは取っ組み合いになってたので私は何も言わずに、目的の飲み物を買いに行った

あ｢チョコレートジュースあるとか幸せ〜｣

ほんとはスポドリとかお茶とか水とか普通の飲み物にしようかなと思ったんだけど、今は甘いものが飲みたかった

あ｢ただいま戻りました｣

鞄を持って準備している鉄くんに声をかけた

黒｢遅かったな｣

｢また迷子だったろ笑｣と笑っていた鉄くんにちょっぷすると｢いて｣と笑う

あ｢そんなに迷子になるほど方向音痴じゃありません｣

黒｢自販からここまで歩いて10分なのに？｣

あ｢…うっ｣

黒｢お嬢さん30分は戻ってこなかったけど？｣

あ｢夜久さん！次も応援するので頑張って下さい！｣

逃げるように私は夜久さんの所へと走って行った

黒｢あ、Aのやつ逃げたな｣

そして私たちはこれから始まるゴミ捨て場の決戦に決着をつける時が迫っていた