俺に落ちるまで 8【及川徹】 (ページ14)

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361話ページ14

黒｢お、気が利くね〜｣

鉄くんが私に声をかけてきた

あ｢なんか体が勝手に動いちゃって｣

｢鉄くん、お疲れ様｣と言ってタオルとドリンクと鉄くんの好きなゼリーを渡してあげると｢やっぱ俺の好み分かってるのAだけだわ｣と嬉しそうだった

黒｢お嬢さんうちのマネにマジでなんない？｣

あ｢丁重にお断りさせて頂きます｣

そう言うと夜久さんが｢黒尾、振られたな｣と笑っていた｢あ、夜久さん！お疲れ様です！｣とタオルとドリンクとフルーツゼリーを渡したら嬉しそうに笑っていた

夜｢おー！ありがとな！あと応援もありがとな！すげぇ嬉しい！｣

あ｢私も嬉しいです｣

そう笑うと、夜久さんの頬が赤くなり顔を逸らされてしまった

黒｢でもお嬢さんうちのマネ楽しそうにやってんのに？｣

｢鉄くんのばか｣と図星をつかれて照れた私に｢ほんと可愛いなお前ちょっと疲れたから癒して｣と言って寄りかかってきた

夜｢お前が寄りかかったらAちゃん潰れるだろ｣

黒｢言い返してぇ所だけど、まずは休憩だな｣

夜｢だな…俺もいつもならお前に回し蹴りしたいとこだけど今日は無理だわ｣

黒｢回し蹴りはリエーフだろ｣

それが聞こえてたのかリエーフくんがゼリーを食べながら｢なんで俺なんすかー！！｣と元気だった

あ｢研磨くん、お疲れ様｣

床に座り込んで頭にタオルを乗せている研磨くんに声をかけ、ドリンクを渡した

研｢A…俺、あんなに動いたのランニング以来だから、…もう…動きたくない｣

あ｢そっか、頑張ったね｣

すごく疲れきってる研磨くんの頭を優しく撫でてあげると私の隣に座って肩に頭を乗せて寝ようとしていた
両肩に鉄くんと研磨くんがいるから私は暫く動けなかった笑

すると、鉄くんがいきなり立って研磨くんに向き直る

黒｢研磨にしては今日は踏ん張ったな！まさか自分がもっと追い込まれる作戦を出してくるとはな〜｣

研｢3セット目に行かない為の2セット目の無茶だよ…あの調子で3セット目とか無理…早流川に完全に潰されるよ｣

リ｢研磨さん、あのさっきコケたのって…まさか演技だったんすか？！｣

研｢そんな器用なことできるわけないじゃん｣

リ｢で、ですよね！！｣

コケたというのは研磨くんが自分の汗で滑って転んでしまった事だった。あの時は心配したけどすぐ立ち上がったから大丈夫みたいだった

すると山本くんが研磨くんに話しかけた