俺に落ちるまで 5 【及川徹】

205話 ページ8

あ｢でも男の人は髪の毛短いから良いじゃないですか｣


そんな他愛もない会話をしながら学校まで歩いている私と及川さんは恋人繋ぎをして歩いている



及｢分かってないな〜Aちゃんは｣

あ｢え？｣

及｢汗かくとさ、髪がベタついて崩れちゃんうんだよ｣

｢岩ちゃんには、もっと崩れろなんて言われるんだけどね｣なんて苦笑していた


及｢あと、男って汗かくと臭うから俺はめちゃくちゃシーブリーズ使ってる！｣

｢これが及川さんのお気に入りの匂い！｣と鞄から水色のシーブリーズを取りだして私に見せてくれた


でも及川さん、そんなの付けなくても臭わないんだよね

いつも爽やかだし、柑橘系の臭いしかしない


あ｢ジーブリ！知ってます！今度使って見ます！｣

及｢俺の貸すよ？｣

あ｢え、いや悪いですよ！｣

及｢いいよ！Aちゃんは特別！｣

｢Aちゃんは汗かいたら何使うの？｣と及川さんが首を傾げて聞いてきた


及川さんに特別って言われたとても嬉しかった


多分私は今日憂鬱な月曜日を乗り越えられるとそう思った



あ｢え？私ですか？｣

及｢うん｣


あ｢私は汗ふきシートを使ってます！｣

及｢俺も使うよ！時々ね｣



汗ふきシートとシーブリーズの話で盛り上がっているといつの間にか学校に着いてしまった



〜学校〜


及｢学校着いちゃったね｣

あ｢着きましたね｣



隣にいる及川さんを見るとげんなりしていた


及｢抱きしめてもいい？｣


きゅるるんとした目で私を見てくる及川さんはとてもうずうずしてたし、手をわなわなとしていた




岩｢何やってんだよクソ川｣


松｢お前、彼女できたからって調子乗ってると後で痛い目見るぞ｣



下駄箱に居ると後ろからやってきた岩泉さん達に声をかけられた


及｢空気読んでよ！！そこは何も声をかけないで行くべきじゃない？！｣


花｢無視したらお前よからぬことしそうじゃん｣

松｢そーだそーだ｣

及｢及川さんは優しいからそんな事人前ではしませーん！｣


花｢人前では、だろ？｣

及｢そ、そんな事はっ｣

松｢はいお縄〜｣


花｢スーパーヒーロー逮捕されるの巻｣



及川さん達を見ていた時丁度そこへ、花菜がやってきた

花｢A〜！｣

私を見つけた花菜は私に抱きついてきた


あ｢ぐえっ…ちょ、暑い｣

花｢この土日会えなかったんだからこれぐらいいいでしょ！｣

矢｢…はよ…って、お揃いで。朝から会うなんて奇遇ですね｣


花菜の後に矢巾くんがやってきた

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